天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

シューマンとの付き合い方

エク@フェニックスホール予習→毎日、シューマン弦四1番を聴いているのだが、苦手シューマン故にグッと来ない。慰めバッハに対してシューマンは憧れの音楽、それはいいのだが憧れから先に進まないのでもどかしいのだ。男ならもっとシャキッとせんかいなどと叱咤しても始まらないからここは発想転換。
そこで思い出したのは山田洋次東京家族」先日の発見。


娘の家にいられなくなった老夫婦、旧友小林稔侍に連れられて橋爪功は飲み屋でお互いの不幸比べ、他方、母親吉行和子は一人暮らし次男のアパートへ。そこで次男の恋人蒼井優に紹介されて幸せ。不幸比べ橋爪は泥酔。出来の悪い息子のせいで自分は不幸と思いたい男と出来が悪くて変な子供だからこそ愛したい女との対比が上手やった。
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2019/07/16/055104


そうか、俺は垂直思考=男の立場でシューマンを聴いてたなあ。そうではないんだ、シューマンはわが息子の欠点をも愛する母親の立場=水平思考で聴かなくっちゃ。彼の憧れももとより一線を越えようとしないそのもどかしさも愛さなければ。


ということでAmazonプライムビデオ「愛の調べ」シューマン伝記映画。

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水平思考=女の視点でも一段観てみよう。視点を変えれば泥色の人生も薔薇色。色即是空空即是色。