天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

命をつなぐバイオリン

悲しいラストだった。 「ボリシェヴィキにせよナチスにせよ体制は人を蝕む」という台詞を記録しておく。 ナチス・ドイツの侵攻によって、恐怖と混乱に揺れるウクライナを舞台にしたドラマ。バイオリンとピアノの才能に恵まれたユダヤ人の少年少女らが、それ…

越路吹雪物語

ファミレスに置いてある讀賣新聞テレビ欄でたまたま見つけて第2回以降録画、楽しんでいる。 http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/動、陽、華やかな越路吹雪を支える隠、静、地味な岩谷時子がいいなあ。 木南晴夏なる女優が演じてるんだ、この機会に覚えてお…

篠田正浩「沈黙」

篠田正浩にも「沈黙」があったのか。音楽は武満徹 ただし、篠田版は遠藤周作自身が脚本に関わり、原作にはない描写が加えられています。 それはキリシタン武士・岡田三右衛門(入川保則)とその妻・菊(岩下志麻)の存在で、江戸幕府は捕らえたロドリゴを転…

大島渚「愛のコリーダ」

こういう映画だったのか→ぼかしはあれどたいそう刺激的。年増芸者との性交シーンに宗教的感動あり。 首絞めプレイがエスカレートし、最終的に吉蔵は殺されてしまいます。そして有名な、局部切断へと至るのです。松田英子は特に美人というわけでもなく、だか…

野村芳太郎「事件」

NHKで若山富三郎が好演した弁護士を丹波哲郎←イメージが違うわい。それはともかく生真面目な映画、当節流行らんけれど。 ラストがいい。 監督 野村芳太郎製作 野村芳太郎製作 織田明原作 大岡昇平脚本 新藤兼人撮影 川又昂音楽 芥川也寸志音楽 松田昌美術 森…

dtv研究中

U-NEXTトライアル中、渡鬼も見られるのでこのまま有料会員移行と考えていたがライバル登場→dtv。https://osusumehulu.com/?p=786アプリを入れて検索したら渡鬼シーズン1もあるし新作もレンタル可能←U-NEXTと同じ。なんたって料金最安、税抜き500円。U-NEXT…

スピルバーグ「1941」

駄作、放棄 戦争映画とスピルバーグ監督という情報だけで鑑賞してしまうと、とんでもない目にあってしまう映画。出だしからジョーズのパロディが飛び出したりと、衝撃すぎて頭が追いついていかない。ギャグも満載だがいまいち日本人にはついていけないアメリ…

新藤兼人「北斎漫画」

矢代静一の戯曲を新藤兼人監督が映画化、葛飾北斎の波瀾に満ちた生涯を描く。 田中裕子×樋口可南子×緒形拳、妖艶美を放つ魅惑の競演。 女のエロスから匂いたつ妖気のなかで、描き、叫び、狂う――― 炎と執念の北斎の生涯! https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B…

神の声、神の歌

一昨日は京都コンサートホール、そして昨日は鈴木雅明@神港教会とオルガン連チャン。 阪急六甲近くに車を駐めてまだ時間があるので駅前書店書棚散策→まだ早いけどと開演1時間前に教会に行ってプログラムを頂戴したら整理番号174だった。続々と聴衆がいらし…

グバイドゥーリナ「光と闇」

昨日のオルガン京都コンサートホールは次のような考え方でプログラムされていたと先程、検索して知った。 また同時に、多種多様なオルガンの響きを存分にお楽しみ頂きたい!という欲張りなアイデアも浮かんだり…。最終的に出来上がったプログラミングでは、…

この世で一番大切なもの

昨日に引き続きオルガンいずみホール3/3予習。あまり時間がなかったのでプレリュードとフーガ イ長調 BWV536 《尊き御神の統べしらすままにまつろい》BWV691、690 《われらは汝に依り頼む、主よ》BWV712 《主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ》BWV1092 《…

天願大介「デンデラ」

みなさんも確認してください。DVDのパッケ-ジ裏の作品紹介欄にいわく「日本映画界を代表する名女優たちが終結」とあります。「集結」ではない。誤植としても、いい得て妙ですな。白川和子67歳、草笛光子は77歳、山本陽子69歳、浅丘ルリ子71歳、倍賞美津子65…

哀悼磯山雅×バッハ

毎回楽しみにして予習をした上で出かけているいずみホール、バッハ オルガン曲全曲演奏会。来月3日が第12回。http://www.izumihall.jp/schedule/concert.html?cid=1506&y=2018&m=3昨日昼間に全曲を拾ってプレイリスト作成→今朝、予習を始めたのだが、上のリ…

ガッツ石松@ラジオ深夜便

運転BGMはNHK-FMから録音した歌謡曲、ジャズ、ポップス。とりわけよく録音しているのはラジオ深夜便。昨日も京都ゴッホ展からの帰途、聞いていたのはラジオ深夜便 萩本欽一の人間塾、この回のゲストはガッツ石松。 ガッツポーズの元祖は俺だとか母に対する思…

渡鬼シーズン1

U-NEXTにあるのに気がついてはいたが鬱陶しさも少々→躊躇、しかし今朝の飯BGMに適当なのがなくなって見始めたらオモロイ。やっぱ懐メロ懐ドラ好きなんやあと再認識。 なんと、森光子が出ていた。シーズン1全48話見られるぞ、離れられぬわU-NEXT。

哀悼兜太

未明聴楽はライブが近づいているとその予習→今朝は鈴木雅明神港教会、シャイデマンとブクステフーデ。http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2018/02/19/062713聴いてるうちにバッハの堅牢構成オルガンを聴きたくなってリヒターの三枚組。https://www.amazon.co.j…

ルコント「ハーフ・ア・チャンス」

パトリス・ルコントにアクション映画があるとは知らなんだ。 でもいずれにしても60年代、70年代の大スターだった2人。この映画の製作は1997年だから、ドロンが62才でベルモンド64才。もちろんまだまだ若かったけれど、ベルモンドはいつの頃からかアクション…

若松孝二「11・25 自決の日」

三島由紀夫の心理と行動はやっぱり理解できなかった。Amazonレビューから面白い情報をコピペしておく。 ※最も印象に残ったのは、あの市ヶ谷駐屯地のバルコニーでの演説場面である。上述の「解説書」によれば、出勤中の人たちがたくさん通り過ぎる一般道を前…

ジョー・ライト「アンナ・カレーニナ」

以前にも観た、うっすら記憶あり。 「アンナ・カレーニナ」はロシアの文豪トルストイの代表作を実写化した映画です。端的に言えば不倫に走ってしまった女性が行き着く先はろくなことがないというころを言っている作品です。確かにその通りでこの主人公の女性…

鈴木雅明オルガンリサイタル

~宗教改革500周年を記念して Vol.2~《ルターのコラールに基づくオルガン作品を集めて》と題して無料演奏会@神港教会が25日にある。曲目はD.ブクステフーデ:プレリュードとフーガ ト調BuxWV148J.P.スウェーリンク:コラール『我、唯一の神を信ず』H.シ…

富田一樹@神戸松蔭女子学院大学

またまた富田一樹追っかけ。BCJカンタータや鈴木雅明オルガンの録音で名前だけは知っていた神戸松蔭チャペル初体験。こんなオルガンの音の響きを聴いたことがなかった。建物とオルガンがまさに有機一体。明解な分離解像度を有しつつも調和した響き、この得難…

新藤兼人「三文役者」

竹中直人怪演、荻野目慶子好演。向上心がキーワード。 1915年10月17日、タイちゃんこと殿山泰司は、銀座の“おでんお多幸”の長男として生まれ、36年、俳優となった。36歳の時、タイちゃんは京都の喫茶店“フランソワ”のウェイトレス、キミエと出会い相思相愛の…

シンフォニーホールQ

[ヴァイオリン]森下幸路(大阪交響楽団 首席ソロ コンサートマスター)松浦奈々(日本センチュリー交響楽団 コンサートマスター)[ヴィオラ]飯田隆(日本センチュリー交響楽団 奏者)[チェロ]北口大輔(日本センチュリー交響楽団 首席奏者)[ゲスト]大岡弘晃…

マーラー 君に捧げるアダージョ

この映画、封切時に劇場で観たのだがようわからんかった、そして何にも覚えていない。そこで今回、U-NEXT見放題で見つけてリベンジを試みた。 映画の中でフロイトが執拗にマーラーを問い詰める→君の罪悪はわかったかね? 妻アルマが生きがいとしていた作曲を…

戦争と人間 完結編

映画はノモンハン事件で「完結」だが、小説では何処まで描いたんだっけ。昔、原作を読んだけどエンディングは覚えていない。 そこでアマゾン原作レビューからコピペ。 五味川純平作『戦争と人間』は凄い小説だ! そのスケールの大きさと共に、長さにも驚く。…

さらばひとり暮し

映画「墨東綺談」 http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2018/02/07/174135 に触発されて図書館リクエスト→読み始めた。懐メロがBGM。 懐メロも昔の名画もいいけれど奇人変人の類の話を読むのも面白い。全ては心の宝、天国作り。サヨナラだけが人生だ。あ、書く…

パゾリーニ「奇跡の丘」

静謐な映画だが少々退屈。イエスの生涯について全く無知だった以前なら難解→途中放棄したろう。 “マタイによる福音書”をコミュニストとして知られるパゾリー二が映像化し、意外にも、どんなハリウッド製のキリスト伝より感動的な作品となっていることに、改…

BWV140→生きる意味

一昨年から始めた教会カンタータBCJ全曲踏破作戦、ようやく終点が見えて来た。 Disc52ライプツィヒ時代1730~40年代のカンタータ①第140番『目覚めよと、我らに呼ばわる声』BWV140第112番『主はわが頼もしき羊飼い』BWV112第29番『我らは感謝せん、神よ、あな…

戦争と人間 第2部

今日は朝から映画。センチメンタルジャーニーのつもりで見ているが映画もまたセンチなり。

山本薩夫「戦争と人間」第1部

U-NEXTでセンチメンタルジャーニー→若い頃に熱気鑑賞した映画。滝沢修など綺羅星の如きキャスト、歴史反省映画としては少数派価値あるものだが人間ドラマとしては類型的、安普請だなあと今にして思いながらU-NEXT映画検索→マイリスト登録しながら見。 いやあ…