バロック塾を聴講してもた
一昨日、昨日とこんな催しの聴講をして来た。
第1回バロック塾
~楽器を使ってバッハをしゃべろう~
https://www.onocf.org/single-post/2017/09/04/第一回バロック塾-〜楽器を使ってバッハをしゃべろう〜
中高生弦楽器奏者向け、及びその指導者向けにバッハの音楽の演奏法を指導するという催し。そんな催しに楽譜も碌に読めないオッさんが参加していいのかとおずおず行ったのだが、半分くらいは理解できたのでよしとしよう。
バロック音楽の肝は不均等。そこでアーティキュレーションとボーイングが大事。バロックはまさに喋る音楽。
というのが俺が理解したポイント。これだけだと何のことかよう分からんだろうから「バロック 不均等」検索した記事をコピペしよう。アーノンクール「古楽とは何か」を読んだ方の記事だ。
もともとヨーロッパ音楽において、テンポや拍子という概念はなかった。全ては語りであり、言葉が発音されるように演奏されるべきものであったから、小節の区切りにはあまり意味はなかった。しかし楽器が入ってくるとやはり、部分的には語りよりも拍子を合わせる必要のある場合が生じてくる。勿論俗界での踊りの要素が入ってくると必須となる。やがて拍子の中で強拍弱拍の区別が生まれて、高貴さと卑しさという対比的な意味を与えられる。ただし、これは音の大きさという意味ではなくて、心理的なものである。具体的には拍の長さで表現される場合が多い。拍の長さは不均等であるのが当たり前であった。この点は今日の標準的な演奏技術との著しい相違である。音符の表現は同一であってもその意味は違っていたのである。付点音符は正確に1.5倍の長さに、というのは後世に生まれた便宜的な解釈に過ぎず、実際には場合に応じて変えるべきものである。長い音符は逆に言うと、それが強拍になるという意味でもあるし、むしろそういう意味の方が重要である。スラーの使い方も異なる。
http://www.asahi-net.or.jp/~aw7k-mk/books/harnoncourt.htm