天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

真珠のような音楽

クラシック音楽館で大層気に入ったエカ・ペッカ・サロネン、当然にシベリウスがあるだろうとSpotify探したが残念ながら無し。仕方ないから今朝はサロネンのマラ6、しょうがない感が影響したのかイマイチ、真摯演奏ではあるが、曲がいかんせん悪い、マーラーはやっぱり2番3番9番、大地の歌かあと思いつつ、壮大で汚い音を終楽章まで聴いた。
終わって今朝の締めくくり毎日内田光子モーツァルトソナタ10番ハ長調KV330、真珠のように聞こえた。

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明るく清らかな音にふっとさす影、単純な形式美が今マイブームだ。このモーツァルトを聴かせてくれるためにマーラーは悲劇的を書いたんだなあとまで思った。

音楽は結局、自分の心の影。壮大なヒロイズムロマンチシズムに酔いたかったあの頃はマーラー、残り時間がそろそろ見えてくる今はモーツァルト。音楽を聴くというは自己を学ぶことなり。