気分は既にクリスマス
一昨日は大阪音楽大学、昨日は京都文化博物館エクセルシオ、そして今日は甲南女子大富田一樹。
曲目】
♪ 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537
♪ 『G線上のアリア』管弦楽組曲第3番より BWV1068-2
♪ パストラーレ ヘ長調 BWV590
♪ 天にまします我らの父よ BWV682
♪ 目覚めよと呼ぶ声がする BWV645
♪ 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
http://www.konan-wu.ac.jp/event/detail.php?id=3095
パストラーレがとりわけ楽しみだ←予習した鈴木雅明は玲瓏神秘的なサウンドだった。オルガンは持ち運び不可能な楽器というか建造物と一体。これに加えて、奏者がどんなストップを選ぶかによっても音色が全く変わる。鈴木雅明vs富田一樹を楽しもう。
ところでパストラーレってベートーベン田園のことを指すこともあるが、田園牧歌→羊飼い→キリスト生誕→クリスマス音楽という連想もあるようだ。そうそう、街はもうクリスマス気分だ←商魂、スーパーにはもうクリスマスツリー。
スカルラッティのソナタを聴く
Spotifyはアルバムやプレイリストを聞き終えた後、勝手にお奨めの曲を流してくれる。昨日も大音カンタータ予習プレイリストを聞き終えたら清楚なピアノ、なんだろうと思って見たらドメニコ・スカルラッティのソナタ演奏はアレクサンドル・タローだった。
そこで今朝はそのアルバム
全部で19曲、いちいち曲名を書けないのでリンクだけ貼っておく。
http://ml.naxos.jp/album/5099907047350
スカルラッティのソナタは楽譜が残っているだけで550曲、そこから19曲、聞き覚えのある曲は一曲だけだった→ホ長調K k380。
口惜しいのでSpotify日本語検索「ホロヴィッツ スカルラッティ」したらホロヴィッツのアルバムが見つかった。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0002ZF076
最初の一曲だけを聴いたら熱い、タローは冷たい。よし、これでまた心の財産づくり、ホロヴィッツをいつかまた聴こう。
難解音楽の見える化
寝床タブレット×イヤホン大音量でテレビ録画を観賞できるようになったので
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2017/10/28/065617
今朝はクラシック音楽館。
1.歌劇「イドメネオ」序曲(モーツァルト)
2.バイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」(ベルク)
3.歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲(モーツァルト)
4.「ルル」組曲(ベルク)
管弦楽:NHK交響楽団
バイオリン:クララ・ジュミ・カン
ソプラノ:モイツァ・エルトマン
指 揮:下野竜也
(2017年10月14日 NHKホールで収録)
ベルク協奏曲←こういうコムヅカシイ曲はテレビで観るに限る。このところ音楽録画はBGMばかりしていたのを反省→寝床タブレット×イヤホン謹聴謹観することにした。
思い出は心の財産
このところの未明早朝聴楽パターンは大音カンタータ予習→エク京都定期ハイドン予習。
とりわけBWV105『主よ、裁かないでください』は聴けば聴く程に名曲だ。そして、
最初の合唱曲。何と深い響きでしょうか。掛留の不協和音が次々と起こり、新しい場 面が次々開けていくような感覚をもたらします。そして、「_タッタータ」というモ ティーフが繰り返されるのは平均率第2巻12番などと同様。(「ため息モティー フ」)やがて、激しい合唱フーガになだれ込みます。ともかく、 バッハの最も優れた合唱曲(の一つ)と言えるでしょう。なお、歌詞は上に載せた作 品の標題が前奏曲。そして、フーガが「あなたの目の前にいかなる人も義とされな い」。それだけです。
http://www.kantate.info/105.htm
これも名解説だ。漫然と聴くのではなく、押さえるべきポイントを教えてくれる。そして、
この作品のように、今まで知らなかった傑作に出会うたびに、バッハのすごさを思 い知らされ、またカンタータを聴き続ける気力が湧いてきます。
と、まとめの感想。そうだなあ、俺も同感、音楽は心の財産、予習してライブを聴いて手の内に入れた音楽は心の財産、余生は心の財産作りなどと気障な台詞を吐きたくなった。
ところで、一昨日聞いた訃報の方にお線香をあげに行くことにした。ついでに運慶展も観てこよう。思い出は心の財産、パソコンボランティアでご一緒した故人を偲びながらシューマン交響曲2番バーンスタインV ph。
枚方で聴くバッハ
富田一樹追っかけ隊→枚方まで行ってきた。
前半がモーツァルト、ハイドン、後半はバッハという味のある多彩なプログラム。詳細はこちら。
https://maranathahirakata.com/記念コンサート/
とりわけ富田一樹補作オーボエ協奏曲を聴けるという得難い機会だった。この協奏曲は
どうやら話は複雑で,もともと原曲となる協奏曲が存在していて,そこからカンタータの楽章としてリメイクされ,それとは別個にチェンバロ協奏曲への第二のリメイクが想定されたのではないか,と他のチェンバロ協奏曲の成り立ちと比較すれば容易に想像されます。
https://ameblo.jp/yuh-sen/entry-12080669858.html
なる経緯があるようで富田一樹指揮×女性オーボエ奏者熱演を楽しんだ。
そして最後の曲はBWV80神は我が堅き砦←先週神戸栄光教会でピアノ伴奏で聴いたが、
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2017/10/30/060701
今回はVn×3、V a、Vc、C b、O b×3、F g、O gというアンサンブルで聴けた。バッハが教会で演奏した時もこんな編成だったろう。合唱は20人程のアマと思われる方たち、宗教改革500年の今年、教会音楽を皆さんに聞いてほしいという教会の熱意が結実した演奏会だった。
開場までの待ち時間、淀川べりまで歩いて夕陽と雲を撮った。多摩の知人の訃報を聞いたりした秋の暮であった。
アンドリス・ネルソンス
先日、朝日にネルソンス がショスタコに対てし深いリスペクトを持っているとの記事、そこで今朝はショスタコ8番、9番、今はBGM5番。なるほど、8番は骨太、9番もシニカルに留まらず深く黒く描き出している。
1978年ラトヴィアのリガに生まれ、1991年までソ連による支配を経験したネルソンス。ショスタコーヴィチとの関わりはラトヴィア人としても、音楽家としても、また個人的にも非常に深い。
http://andrisnelsonsfan.seesaa.net/article/453126644.html
上にリンクした記事にレーニンを神として教え込まれた少年時代、ソ連崩壊・祖国独立に伴う緊張、などが書かれていて、そうした経験を踏まえた上でのショスタコに対する共感、リスペクトだとわかったような気がした。人間、まずは生まれ、育ちやなあ。