天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ウィーン、夢の街

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今月の阪大ワンコインは「ウィーン、夢の街」と題した佐藤卓史Pリサイタル。曲目は

モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53「ワルトシュタイン」
シューベルト:「ウィーンの淑女たちのレントラー」(17のレントラーと2つのエコセーズ) D734より
休憩
ブラームス:4つのピアノ曲 作品119より
シェーンベルク:6つのピアノ小品 作品19ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
コルンゴルト:4つの小さな楽しいワルツより
コント:12のワルツとコーダ(「漆黒で絶望的なワルツ」)より
https://sites.google.com/onecoinconcertforall.com/occa-japanese/受付中のコンサート/佐藤卓史ピアノリサイタル

昨日、予習準備→モーツァルト、ベートーベンはたやすく見つけたが、シェーンベルク、ベルクは難義、作曲家から辿りなんとか見つけた。ブラームスその他は諦め放棄。
そして今朝聴いたが、ベルクがいつ終わってシェーンベルクがいつ始まったのか気づかなかった。ただ、シェーンベルクの方が変化に富んでいて多少は面白く聴いた。

こうして自分からは積極的に聴きそうにない音楽に触れて予習→ライブを愉しむ。あの世からこの世を眺める心地である。
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2017/10/04/063328

近景と遠景

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プティットバンド@シンフォニーホール予習。

[指揮&ヴァイオリン]シギスヴァルト・クイケン
[演奏]ラ・プティット・バンド
J.S.バッハ
管弦楽組曲 第3番 二長調 BWV.1068(弦楽合奏版)
トリオ・ソナタ「音楽の捧げ物」BWV.1079より
チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV.1056
カンタータ 満足について「われ心満ちたり」BWV.204(全8曲)
http://www.symphonyhall.jp/?post_type=schedule&p=8744

カンタータの対訳探したけど見つからず。代わりにクイケンの解説。

ソプラノ独唱と器楽のためのカンタータ「満足について」(第204番、おそらく1726-1727年作曲)は教会カンタータではなく、世俗カンタータとして、道徳や哲学、信仰心について書かれています。富や贅沢なくらしを目指すかわりに、心の安らぎに幸せを見いだすことや、どんな状況でも平静でいること、そして自身の良心の中にある本質だけに注意を向けるよう促されています。
https://spice.eplus.jp/articles/146790

これを読んだら昨日の記事→チャップリンの名言「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」を思い出した。
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2017/10/03/073519

人生=近景+遠景
そして
人生=この世(損得、好き嫌い、善悪、理非)+あの世(苦楽、美醜、虚実)
https://twitter.com/doyoubi/status/859933905821982720

遠景の果てがあの世=悟りではないか。音楽とりわけバッハ、モーツァルトの効用は生きながらにしてあの世を見せてくれるのだと思い到った次第。

悲劇と喜劇

舞鶴港到着は予定より15分遅れの2130→普段は高速を使わない俺だが流石に一般道は敬遠→高速を走って帰宅→零時に帰宅、無事を祝着しつつコンビニおでん×祝杯→先ほど目覚めてグールド平均律巻2続きを聴きながら昨日のフェリー映画劇場ブリジット・ジョーンズを思い出す。

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日本でも大ヒットを記録したレニー・ゼルウィガー主演のロマンティックコメディ「ブリジット・ジョーンズの日記」の前作から11年ぶりとなるシリーズ第3作。アラフォーになったブリジットはテレビ局の敏腕プロデューサーとして活躍していたが、私生活では未だ独身のままだった。彼女がかつて愛したマークは他の女性と結婚し、ダニエルは事故で亡くなってしまっていた。ある日、ブリジットはハンサムで性格も良いIT企業の社長ジャックと運命的な出会いを果たす。しかしその一方でマークとも再会し、2人の男性の間で揺れ動く。
http://eiga.com/movie/83710/

「揺れ動く」どころかヒロインは思いもよらぬ高年齢妊娠→父親がどちらか分からぬドタバタの果てに辿り着くハッピーエンド。名前だけは知っていたこのシリーズ、なかなかまともな作品であった。観て損はない名作。

そういえば北海道を車を走らせつつ聞いたラジオ録音、多分、松尾堂で知ったチャップリンの名言「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」を思い出した。悲劇のただ中、当人はたしかに辛い。でも辛い仕事を面白く、ちょっぴり距離を置けば喜劇なんだよと思う心構えをしておこう。歳を重ねればいろんな事があるのだから。

多分最後の北海道ドライブ→エッセンス

記憶確実にするべく少数特選写真集。フェリー→小樽泊、サラブレッド銀座を観光

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→浦河泊。翌日は襟裳岬を目指す。

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そして釧路湿原、細岡展望台からの眺望最高

ツィッターに動画あり。
https://twitter.com/doyoubi/status/912625275162079232

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→釧路泊。翌日、羅臼からウトロへ知床横断道路←知床峠で雲が晴れて羅臼岳拝謁。

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知床五湖も美しかった。

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ウトロ泊←ここのバイキングは大人気←工夫あり。
翌日は網走から屈斜路湖展望→美幌峠。

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ツィッターに動画あり。
https://twitter.com/doyoubi/status/913342439007576064

そして偶々ご縁で出会った神の子池←摩周湖伏流水が湧く泉の高貴透明。

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表より裏が美人や裏摩周。

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阿寒湖温泉泊←雄阿寒岳が目の前の最高立地。

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翌日から雨、黒岳ロープウェイを諦めて層雲峡温泉泊、翌日晴れたが、旭岳ロープウェイ山頂は雪、これも諦めた。

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代わりに天人峡紅葉狩したが、旭岳の紅葉は九月中旬が見頃とのこと。ご縁と寿命があったらまた来よう。ペンギンが空を飛ぶ

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のを見て小樽泊。そして最終日今日は似鳥美術館で棟方志功の屏風 樹下七妃図←ネットで画像見つからず残念。積丹半島一周して小樽フェリー乗船待ちなう。

 おかげさまご縁で生きて北秋

利用したのはJAF子会社のツアー→フェリーとホテル手配お任せ。

http://ways-t.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/20170531_dotoshuyu_maiduru_pdf.pdf

我を忘れる喜び→永遠の今

昨日、雨の三国峠。しばらく待っていたら雨が止んだのですこし峠を下って歩いた。全山紅葉だ。

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晴れていたらもっと綺麗な写真が撮れたのにとちょっぴり残念だったが、歩きながら何故風景美に感動するのか考えた。
我を忘れる喜び、これが感動の理由だなあ。日頃、次はこれをしなくっちや、ああ、あれもなどと我に関する思い煩いばかり。そんな日常の私から一瞬、切り離されて我を忘れる、それが風景美の力なのだ。

そして今朝、グールド平均律巻1を聴いてて音楽も同様と思い到った。聴く側よりも演奏する側の喜びは更に大きいだろう。風景も音楽も美は全て我を忘れる喜び→永遠の今。流れ行く日常の時間の中にこうして永遠の今が存在するのである。

平均律の後はチャイ5バッティストーニ。平均律の対極にある喜怒哀楽音楽。バッハもチャイコフスキーも没頭して聴けば永遠の今を与えてくれる。

2:40 管楽アンサンブル
2:49 グールド平均律巻1ト長調から巻1最終まで←短い小曲集、バラエティに富む、調性感覚鍛練。
魂の音楽←あまりに文学的表現
風景美→我を忘れる喜び、音楽美も同じ。あ、愛もそうか。すなわち、美は永遠の今。3:33 モーツァルト聴きたかったのにダウンロード無し→チャイ5バッティストーニ
平均律形式美の対極がチャイ交響曲→終楽章は勝利と歓喜
4:22 管楽アンサンブルBGMブログ書き。

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戦争反対、反モリカケアベノミクス

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政治に希望も期待も持ってないが、昨日の民進党議員総会が希望の党合流前原一任で一致したのを見て選挙が面白くなりそうと感じている。争点は対北朝鮮戦争反対とモリカケアベノミクス反対。これを争点化できれば胡散臭小池百合子希望の党に投票してもいいな、

ところで良寛に「裏を見せ表を見せて散る紅葉」なる名句あり。昨日、裏摩周湖展望台から眺望して「表より裏が美人や秋の湖」と詠んだ。我々に見えるのはオモテだけ、しかし摩周湖の伏流水が湧いている神の子池は高貴透明。

希望の党は「行政改革・徹底した情報公開」を掲げてはいるが、なんぼのもんやろな。

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小さな親切大きなお世話

小さな親切大きなお世話をSpotifyはやってくれる→アルバムを聴き終えたら勝手にそのアルバムに関係する曲を流してくれるのだ。
今朝はショスタコ馬あぶ前奏曲←お、どっかで聞いたことあるなあ、ショスタコは一流のメロディメーカーだなあと流された曲のアルバム全体を見てネット検索。
2台のチェロの物語(2台チェロのための作品集) ジュリアン&ジアシン・ロイド・ウェバー(VC) 他

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古今のさまざまな器楽曲や歌を2本のチェロ用に編曲したものを演奏。と書いてしまうと何の変哲もない感じだが、その結果は予想をはるかに越えて見事にハマっている。またそれは、チェロという楽器の高い機能性と表現力をも示すこととなる。ウェバー夫妻による。文字通り夫唱婦随の名演。
http://www.cdjournal.com/i/disc/a-tale-of-two-cellos/4113110873

ジュリアン・ロイド・ウェバーなるチェリスト、知らなかったが偶にはこんな高級イージーリスニングもいいもんだ。最後のペルト「エストニアの子守歌」まで聴いてしもたよ。