天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

マハン・エスファハニ

FMベストオブクラシックで知ったチェンバリスト。こんなことを言っている。

 20世紀の古楽の復興には二つの段階があり、20世紀前半にはヒンデミットストラヴィンスキーなど現代作曲家たちが古楽に関心を持ち、チェンバロのために作曲し、ランドフスカやカークパトリックがそれらの曲を初演しました。たとえばランドフスカはプーランクやファリャの協奏曲を初演しています。
 しかし戦後の古楽復興運動は、歴史的なチェンバロが再現されるようになったことも関係していると思うのですが、現代音楽とは別の方向に進んでいきました。とりわけ影響力の大きかったレオンハルトおよびその弟子たちが現代音楽をほとんど弾かなかったことも大きな要因だと思います。
http://www.ojihall.jp/topics/interview/mahan_int.html

そこで、彼のアルバム「現在も過去も」を見つけて今、聴いている。

時を越えて鳴り響く、美しく刺激的な調べ。チェンバロの革命児、古楽の未来を牽引するマハン
イギリスの詩人T.S.エリオットの詩にインスパイアされた選曲は、バロックミニマル・ミュージックの邂逅。時代を超えた対比から、驚くべき現代性とスタイリッシュな感覚を炙りだしています。
http://www.universal-music.co.jp/mahan-esfahani/products/ucca-1101/

歴史的チェンバロよりもモダンチェンバロの刺激的響きの方が好きやねん。見よ、このジャケットの道化ぶりを。f:id:doyoubi92724169:20170907055543j:image

ご縁→語り得ぬもの

今日はわけあって特別な一日。特別な一曲を聴こうと思い選んだのは、五嶋みどり無伴奏パルティータ2番→シャコンヌ

静謐な演奏。何の自己主張もなく純粋無私の音楽だ。そこには癒しなどという軽薄な言葉はもとより願いも祈りもない。ただ音楽があるだけ。

でも、こうして何か書かなくてはならず、出て来た言葉はご縁。ご縁というお釈迦さんの手のひらの上で生かされていること。ショスタコクラシック音楽に出会って何十年もしてバッハに巡り会えた。生きるも死ぬもご縁。とはいえあと20年は生きたい煩悩なり。写真は円空仏。f:id:doyoubi92724169:20170906053614j:image

あの頃君は美しかった

f:id:doyoubi92724169:20170905060050j:image3:56
巻40第137番『主を讃えよ、大いなる力に満ち栄光に
4:08 姫路富田
4:32 ゴールドベルク ハ長調KV303、ホ短調KV304
4:55 タコ5ムラヴィンスキー
5:19 グールド 前奏曲とフーガ イ短調BWV896
5:27 千住真理子イザイBGM

今朝はバッハ→モーツァルトと来てショスタコ5番昼間の続き、第3楽章から←1984ムラヴィンスキー ライブ←クラシックカフェ録音が何故かLenovoタブレットに残っている。ムラヴィンスキー晩年の録音だが、この年にはこんなことがあったとのこと。彼は1988年に83歳で逝去している。

ショスタコーヴィチ交響曲第12番(1984)
 これも映像がとられています。なぜか映像の方が音質は悪いのに、迫力満点の音でとられて
おり、音質の奥行きも豊かに感じられます。演奏はかなりしっかりとした強大な演奏なのです
が、終楽章の最後の部分で突然オーケストラが分解寸前の混乱をみせてしまいます。こんなこ
とはムラヴィンスキーの演奏にいままでなかったことです。
 この演奏会後、ムラヴィンスキーはいっさいの録音を拒否してしまうだけでなく、演奏会の回
数も激減してしまいます。この失敗が本人に精神的に大きなダメージを与えたのかもしれませ
ん。この演奏会後ムラヴィンスキーは7回しか演奏を行っていません。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page303.html

貴族の家に生まれてスターリン体制を生き延びたのだから実力あればこそ、また大変な苦労もあったろう。渾身のショスタコ5番演奏だった。この曲に「革命」などというくだらぬ副題を付けるな。もっと多様複雑な音楽なのに。

我が高校時代クラシック開眼思い出の曲、あの頃君は美しかった。f:id:doyoubi92724169:20170905060142j:image

 

シモン・ゴールドベルクのモーツァルト

f:id:doyoubi92724169:20170904054123j:image
モーツァルトVnソナタを聴き倒すことにしたのだが、曲集概略について全く無知なのでネット検索→適切な記事を見つけたのでコピペさせて頂く。

モーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ」は、正確には「ヴァイオリン伴奏付きクラヴサンもしくはクラヴィーアのためのソナタ」です。貴族のお嬢様たちが、音楽教師のヴァイオリン伴奏に合わせてピアノを練習するために書かれた曲がほとんどです。
そのために、純粋な「ピアノ・ソナタ」と比べるとピアノのパートが易しく書かれていますし、曲そのものもそれほど凝った内容ではありません。にもかかわらず、とてもチャーミングな作品ばかりで、モーツァルティアーナにとってはやはり心惹かれるのですね。
これらの作品には第43番まで曲番号が付けられていますが、K100番以下の初期の作品の中には一部偽作が含まれています。ですので、一般的には第24番K296以降の作品が演奏されることがほとんどです。特にウイーンに移ってから書かれた第32番K376以降の作品は大半が三楽章構成であり楽曲も充実しています。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1056853/1080200/94928356

なるほど、まずはK296以降を聴けばいいのかと納得してシモン・ゴールドベルク×ルブーの4枚組を聴くことにした。この演奏について上の記事からまたコピペ。

シモン・ゴールドベルク(Vn)、ラドゥ・ルプー(Pf)(1974年録音/DECCA盤)
CD4枚にソナタ16曲が収められたBOXセットです。親子ほどの齢の違いのあるコンビがロンドンで全曲演奏会を開いて大成功した直後に行われたレコーディングです。ゴールドベルクはSP時代にもリリー・クラウスとのコンビで録音を残しましたが、このルプーとの録音の方が気に入っていたようです。二人とも虚飾の無い端正な演奏家ですので、ギャラント風のスタイルとはだいぶ異なりますが、ゴールドベルクのしっとりと落ち着いた雰囲気が何とも魅力的です。この録音時65歳ですが、技巧的にも衰えは感じられません。もちろんルプーのピアノも地味ながらも底光りするような美しい音と演奏で、ゴールドベルクとは相性が抜群です。DECCAによる録音も優秀ですし、これはモーツァルティアンの為の最高の選集だと思います。

最初の2曲、KV301、302を聴いて全く同感←言葉に踊らされやすいのだが。装飾を廃して真正面から真摯に斬り込んでくるゴールドベルクに感じ入った。

バッハ→モーツァルト→バッハ。バッハを俺なりに聴き込んだからこそモーツァルトの味がわかるようになったご縁に感謝。

f:id:doyoubi92724169:20170904054151j:image

モーツァルトVnソナタを聴き倒す

f:id:doyoubi92724169:20170903054827j:image
グールドのバッハ パルティータ4番の後はモーツァルトVnソナタ×ムターKV376←しまった4枚組の2枚目から聴いてもたよ、何事にも律儀な俺は最初から順番にきちんと処理しないと気が済まないのだ。

最初からきちんとといえば、モーツァルトVnソナタ、全部で何曲あるんだろ→番号付きだけでも43番まであるんじゃん凄いな、暇な時に全曲録音したバイオリニストが見つかるかSpotifyチェックだな。

ムターの演奏は少し作為的に聞こえたなあ、自然純粋無私の演奏が俺は欲しい。仏道をならふといふは自己を忘るることなり。

f:id:doyoubi92724169:20170903054854j:image

そもそもLenovoで十分だったのに

昨日、ジムに行こうとしてAmazonタブレットFIRE7の電源入れたら画面真っ暗。家に戻り40秒長押し再起動したら一時的に画面にAmazonとかFIREとか表示されるが暫くするとまた真っ暗。

コールセンター←24時間無休、すぐつながるのが取り柄だよなぁAmazon、に電話して結局ハード交換←90日保証、となった。ハードは翌日到着だが、それまでどうするか。

そこで、細君のガラケースマホに買い換えた時にオマケで貰ったLenovoタブレットAmazonのSDカードを差し替え→FM録画再生確認、SpotifyAmazonプライムミュージックもオンライン聴楽確認、AmazonでダウンロードしたデータはLenovoでは行方不明。

そもそもAmazonタブレット購入不要だったのだ、Lenovoタブレットで十分なのにプライムデーに浮かれて買ってしもうた阿呆め→下はその阿呆の記事。

昨日はAmazonプライムデーとかでプライム会員向け特売。しまった、Fire TVスティックはこの機会に買うべきやった、1500円損したやないか。なになに、Fire タブレット7インチが2980円とな。
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2017/07/12/054812

ということで今朝はいつも通り聴楽慶賀。ムローヴァのジャズで気分よく起きるぜよ、

f:id:doyoubi92724169:20170902062111j:image

好きやねんマーラー×アマオケ

 f:id:doyoubi92724169:20170901054826j:image

先日、見つけておいたショルティマーラー交響曲全集から今朝は9番。マーラー交響曲は2番、3番、9番そして大地の歌が特にお気に入り、長大な8番はビミョーだな。死ぬまで離れられないマーラー、その根底にある諦観が仏教の無常に通じるのが聴く理由だと思っている。

で、9番を聴いたのは明後日アマオケで聴く機会があるのでリマインドのため。第1楽章で痺れて、2、3楽章はくどい執こいと雑念、終楽章でまた痺れて終わった。
前回聴いた時の感想を繙いたら

マラ9関西シティフィル→感動の終楽章、指揮者バブアゼ←後ろ姿でよくわからないが涙ぐんでいたような、楽員の何人かは明らかにそう。アマオケの良さ、ここにあり。
1/29のツィート。

そうなんだよな、短くても半年長ければ一年かけて練習、磨き上げた成果のオーラを頂戴出来る。好きやねん、マーラー×アマオケ

f:id:doyoubi92724169:20170901054902j:image