シモン・ゴールドベルクのモーツァルト
モーツァルトVnソナタを聴き倒すことにしたのだが、曲集概略について全く無知なのでネット検索→適切な記事を見つけたのでコピペさせて頂く。
モーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ」は、正確には「ヴァイオリン伴奏付きクラヴサンもしくはクラヴィーアのためのソナタ」です。貴族のお嬢様たちが、音楽教師のヴァイオリン伴奏に合わせてピアノを練習するために書かれた曲がほとんどです。
そのために、純粋な「ピアノ・ソナタ」と比べるとピアノのパートが易しく書かれていますし、曲そのものもそれほど凝った内容ではありません。にもかかわらず、とてもチャーミングな作品ばかりで、モーツァルティアーナにとってはやはり心惹かれるのですね。
これらの作品には第43番まで曲番号が付けられていますが、K100番以下の初期の作品の中には一部偽作が含まれています。ですので、一般的には第24番K296以降の作品が演奏されることがほとんどです。特にウイーンに移ってから書かれた第32番K376以降の作品は大半が三楽章構成であり楽曲も充実しています。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1056853/1080200/94928356
なるほど、まずはK296以降を聴けばいいのかと納得してシモン・ゴールドベルク×ルブーの4枚組を聴くことにした。この演奏について上の記事からまたコピペ。
シモン・ゴールドベルク(Vn)、ラドゥ・ルプー(Pf)(1974年録音/DECCA盤)
CD4枚にソナタ16曲が収められたBOXセットです。親子ほどの齢の違いのあるコンビがロンドンで全曲演奏会を開いて大成功した直後に行われたレコーディングです。ゴールドベルクはSP時代にもリリー・クラウスとのコンビで録音を残しましたが、このルプーとの録音の方が気に入っていたようです。二人とも虚飾の無い端正な演奏家ですので、ギャラント風のスタイルとはだいぶ異なりますが、ゴールドベルクのしっとりと落ち着いた雰囲気が何とも魅力的です。この録音時65歳ですが、技巧的にも衰えは感じられません。もちろんルプーのピアノも地味ながらも底光りするような美しい音と演奏で、ゴールドベルクとは相性が抜群です。DECCAによる録音も優秀ですし、これはモーツァルティアンの為の最高の選集だと思います。
最初の2曲、KV301、302を聴いて全く同感←言葉に踊らされやすいのだが。装飾を廃して真正面から真摯に斬り込んでくるゴールドベルクに感じ入った。