スメタナ弦四 2番
スメタナの弦楽四重奏曲と言えば「わが生涯より」が有名だが、これは1番。2番もあって現在予習中、まるで聴いたことがないなあと思いつつ。
一方、1882年から翌83年に作曲された弦楽四重奏曲第2番は自由な形式の中に激しい衝動と悲愴感に満ちたドラマチックな作品です。
Wikipediaにはこんな解説が。
作曲当時のスメタナは、重い精神障害にも見舞われていたため、すでに伝統的な楽曲構成をとることは出来なくなっていたが、それでも自由な形式の中に激しい表現衝動と悲愴で真摯な内容を封じ込めることに成功した。その意味で表現主義音楽の先駆と呼ぶことができ、実際にシェーンベルクは、この作品に啓発されたことを認めたという。
スメタナ自身、第1楽章作曲時に友人に宛てた手紙で、
第1楽章の構成については、自分で大いに疑問を持っています。大変特異な形式のもので、それを把握することは難しい。楽章全体に精神錯乱の感じがいきわたり、演奏者にとってはすこぶる扱いにくいものになりそうです(原文ママ)[1]。
と述べている。
この解説が先入観を持たせてくれたせいか、なかなかの難物なり。何度も寝落ちしながらそれでも聴いている。人生はご縁、こんな機会でもないと親しむことはなかったろう。
スメタナ:弦楽四重奏曲 第2番 ニ短調
シューマン:弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 作品41-2
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132