天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ジュリアードQ芸文小ホール

三夜連続芸文トリ昨夜はジュリアードQ小ホール

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ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第3番

バルトーク弦楽四重奏曲 第3番

ドヴォルザーク弦楽四重奏曲 第12番 「アメリカ」

ヴァイオリン

アレタ・ズラ

ロナルド・コープス

ヴィオラ

ロジャー・タッピング

チェロ

アストリッド・シュウィーン

写真左からロジャー、アストリッド、ロナルド、アレタ。

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芸文小ホールは2回目。このホールで弦四しかも鬼門バルトークなので一も二もなくチケット購入5千円。席はステージ右手横最前列、ヴィオラ、チェロは背中、2ndV nは死角だが1stアレタ表情は真正面。

お陰でバルトーク克服楽しめた、生命のうねりを感じた。演奏もいいがホールもいい、円形階段教室みたいで且つ解放感もある←フェニックスホール は圧迫感。

アンコール二曲ハイドンもやってくれた。また来るだろうなあジュリアードQ楽しみに長生きしたい。


1946年、同音楽院の教授陣によって結成されたのが、今回来日するジュリアード弦楽四重奏団だ。すでに結成72年。ヨーロッパの老舗カルテットに比肩しうる歴史がある。

 結成70年の2016年にも来日して、6月10日に紀尾井ホールで、モーツァルトの第19番『不協和音』、ワーニックの第9番の日本初演ドビュッシー弦楽四重奏曲を聴かせてくれたが、国も時代も異なる3曲の個々の魅力をあますところなく伝えきったその快演に心から喝采を贈ったのを覚えている。

 たしか、そのシーズン一杯で最古参メンバーだったチェロのジョエル・クロスニックが勇退して次シーズンから女性チェリストのアストリッド・シュウィーンが参加し、アグレッシヴなヴァイオリンを弾いていたファースト・ヴァイオリンのジョセフ・リンが今春までのシーズンで退団したため、この秋の新シーズンからは、女性のアレタ・ズラがファースト・ヴァイオリン席に坐る。というわけで、2年前の公演時とは、上と下のメンバーが交代しているが、中声を支えるセカンド・ヴァイオリンのロナルド・コープスとヴィオラのロジャー・タッピングは元気に在籍している。二人の大ベテランが骨格を固めてくれるので、この四重奏団ならではの、水も漏らさぬ緊密なアンサンブルは健在なはずだ。さらにそこに、アレタ・ズラがどんな音色とフレージングで上声を歌ってくれるか、シュウィーンがどのように土台を構築してくれるのかを聴く楽しみが加わった。

https://ebravo.jp/yamaha/archives/22659