ワンコインで聴くバッハエッセンス
毎年、いずみホールで開いているワンコイン音楽講座、昨夜はワンコインで聴くバッハ エッセンスだった。
いずみホール音楽講座 作曲家・西村朗が案内するクラシック音楽の愉しみ方Ⅹ
バロック讃~ポリフォニーの至芸
ラヴェル:古風なメヌエットで始まりエンディングはラズモ3番終楽章。その間は全てバッハ→音楽の捧げもの、フーガ の技法などのエッセンスを聴けた。とりわけフーガ の技法/最後のフーガ弦四をライブできたのが心に沁みた。いつか全曲弦四ライブしたいな。
ところで西村朗によると、ポリフォニーを究極まで突きつめたバッハがその死後忘れられたのは面倒くさいポリフォニーより容易いホモファニーにその後の作曲家が惹かれたからとのこと。まあ話しをわかりやすくするためのアヤなんだろうけど。
バッハの音楽が、市民革命の時代精神、啓蒙思想からすると古臭い時代遅れの難解なものになってしまったからだというのも以前、聞いたことがあるが、どうなんだろう。
それはともかく、バッハの音楽は固体、ハイドンモーツァルト以降は液体、ドビュッシー は気体、しかしベートーベンはモチーフを発展結晶化した固体という西村朗のたとえも面白かった。ワンコインでバッハエッセンス、コスパ良き一夜を過ごさせてもらった。