天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ゴルトベルク変奏曲の構造

このところ、どがらじ録音の殆どが混濁全滅、業を煮やしてラジクールを思い出して新パソコンでテストしたら録音成功。
そこで一昨日夜からタイマー録音予約したが録音されていない。困った畜生と昨日の午前はなんやかや、スリーブ解除機能はちゃんと働くかなどとジムにも行かず時間を潰してしもた。
どこにも問題は無し、録音成功する筈と見定めて昼と買い物に出て帰宅→クラシックカフェ録音成功パチパチ。気分よくジムへ、BGMは名曲探偵アマデウスゴルトベルク変奏曲殺人事件」。

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ゴルトベルク変奏曲は32小節の曲が全部で32曲。
最初と最後にアリアが置かれ、間に30の変奏。
それらの変奏は3曲ずつ10個のグループに分けられる。
各グループの1曲目では様々な音楽様式が使われ、
聴き手を飽きさせない。
各グループの2曲目では技巧の追求がなされ、
変奏を重ねるごとに複雑さ、難易度が増していく。
各グループの3曲目はすべてカノン。
しかし、変奏を重ねるごとに先と後の旋律が1度ずつ離れていく。
その差が何度になってもハーモニーが濁らない
バッハの神がかり的手法がスゴイ。
ってゆーか、バッハは間違いなく神だろ。
https://diamond.jp/articles/-/174348


要するに変奏曲30曲は3曲ずつのセットになっていて3曲目がカノン、但しカノンは同度からセット毎に1度ずつ乖離して行くという構造だ。これを頭に入れて今朝は


  第25変奏唯一アダージョのテンポ表示をもつ。限りなく悲痛な表情を湛えていることで全曲中でも最も印象的な変奏である。頻繁に現れる半音階の下降は「死」をイメージさせる音型である。http://www.cembalo.com/discography/disc01_5.htm

などという解説を読みながらグールド1981を聴いた。バッハはニュートンと同時代人。バッハにとって美は神の摂理の探求、ニュートンにとっての真理が神の摂理の探求と同様に。http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2018/08/22/090325