縦割り平均律完成
桜咲く四月に向けて平均律クラヴィーア曲集予習のためのプレイリスト。まず巻2、アファナシェフ→シフ→グールドの順で4曲単体でまとめた。そして巻2は同じ手法でシュタットフェルト→シフ→グールド。
今朝巻1最後のセット作成完了。変ロ短調が最高と感じ入りつつロ短調で昇天終了。もう既に始めているが毎朝ジム行き帰りBGM→耳タコにする所存。
さて、このPL作成完了記念絵画を何にしようかと考えて思いついたのがラ・トゥール「聖ヨセフ」。
ヨセフの手元を照らしつつ、父の仕事(ヨセフは大工でした)を見守る幼いイエスの姿。ろうそく光に透けるイエスの手の表現など、秀逸です。
ヨセフはイエスの義父ではありますが、親子の信頼関係が伝わってくるような作品です。パン屋の息子として生まれたラ・トゥールにも父の仕事を見守る幼少期があったのではないでしょうか。
ヨセフが扱う角材は、のちにイエスが架けられることになる十字架を象徴しているとされます。幼いイエスに対し、ヨセフはすでに老人です。ヨセフの最後の記述はありませんが、イエスが成長して活動を始める直前に亡くなったとのことです。
なるほど、この蝋燭の炎は運命=生命の象徴。平均律クラヴィーア曲集も一見無味乾燥に聞こえるけれど抽象化生命、とりわけフーガに生命を聴こう。自然は循環、生命は一回限り。