天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ビクトリアのレクイエム

昨日のクラシック倶楽部はタリススコラーズ、芸文公演があって行こうかと少し考えたがルネサンス音楽はまだ敷居が高いと自重した公演のオペラシティ収録だ。


昨日の朝は新聞BGMで流してしもたので今朝は寝床タブレット謹聴。美しいけど整い過ぎていてどうも距離感が生まれてしまう、少々高嶺の花かも。
ただ、面白かったのはレクイエム入祭唱に入る前の部分。一苦労して対訳を見つけたのでコピペさせて頂く。


朝課の第2レクツィオ「わが魂は生活に疲れたり」Lectio- Taedet animam meam の対訳です。ご参考まで。


Taedet animam meam vitae meae,
私の魂は生きることに疲れています。
dimittam adversum me eloquium meum,
私は心ならずも口を開き
loquar in amaritudine animae meae.
心の痛みのあまり、申します。


Dicam Deo: Noli me condemnare:
神に申し上げます、私をとがめようと思わないでください。
indica mihi, cur me ita iudices.
私をなぜこのようにあなたは裁かれるのか教えてください。
Numquid bonum tibi videtur,
そもそも、あなたにはそれがよいことに映るのですか、
si calumnieris, et opprimas me,
opus manum tuarum,
et consilium impiorum adiuves?
あなたが手ずからお作りになった私をあやまってとがめられ、私を押さえつけ、不信心者の意見の
方をよしとされることが。


Numquid oculi carnei tibi sunt;
ところで、あなたの眼は肉でできているのですか。
aut, sicut videt homo, et tu vides?
あるいは人間が見るのと同じように、あなたも見られるのですか。
Numquid sicut dies hominis dies tui,
ところで、あなたの日々も人の日々と同じようであり、
aut anni tui, sicut humana sunt tempora,
あなたの歳月も人の時と同じようなのでしたら、
ut quaeras iniquitatem meam,
et peccatum meum scruteris?
私の不正を探され、私の罪を調べられることになるでしょう。


Et scias, quia nihil impium fecerim,
cum sit nemo,
qui de manu tua possit eruere.
私はなんの悪事も働いていないので、あなたはお気づきになります、
私をあなたの手から引き離すことはだれにもできませんから。
https://blogs.yahoo.co.jp/rmnjr654/34102729.html


神よ、なんでわてを裁くねん、お前の目は節穴かともとれる歌詞だ。最後は神からわてを引き離すことはできへんと着地してメデタシだが。
ビクトリアのレクイエムには最後の審判なども出てくるのでモツレクなどとは一味違うようにも思う。整い過ぎたア・カペラにも辛味苦味があると思うと面白い。

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Spotifyからアルバム探し出してPL作成。