天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ヨハネ 受難曲予習開始

毎年この季節はヨハネ受難曲夙川教会、今年は去年のライブ初体験に続き2回目。

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日本テレマン協会 第249回定期演奏会 J. S. バッハ ヨハネ受難曲 協会創立55周年事業
指揮/延原武春 福音史家/新井俊稀 イエス/篠部信宏 ソプラノ/渡辺有香 カウンターテノール/五十嵐正嗣 テノール/小川 歩 バス/林 康宏 管弦楽/コレギウム・ムジクム・テレマン 合唱/テレマン室内合唱団 曲目:J. S. バッハ/ヨハネ受難曲 BWV245 入場料:¥3,000/当日¥3,500(全自由) 問い合わせ:日本テレマン協会(06-6345-1046)

そこで予習だが、ロ短調ミサ壮大系クレンペラーを聴いたばかりなので、こじんまり系ヘレヴェッヘ

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ヘレヴェッヘ指揮によるヨハネ受難曲の2001年新録音。1725年の第2稿を使用している。ソリストはシビッラ・ルーベンス(S)、アンドレアス・ショル(CT)、マーク・パドモア(エヴァンゲリスト、T)、ミヒャエル・フォレ(イエス、B)、セバスティアン・ノアク(B)。
一般に演奏される通常稿と第2稿との違いですぐに分かるのは、冒頭合唱曲といくつかのアリアが別の曲に差し換えられているところだ。冒頭合唱曲にはマタイ受難曲第1部の終結コラールが用いられている。
合唱とオーケストラの精度の高さは実に見事。合唱団の言葉のニュアンスも豊かで色彩美に溢れている。ソリストは感情豊かで、高音域ではビブラートも用いてスケールの大きい歌唱を聴かせてくれる。非常にドラマティックな演奏だが、熱気に溢れた演奏というのではなく、クリスタルな響きにはひんやりとした透明感が漂っている。イエス役のフォレとアリア担当のノアク、このバスの二人の声質が穏やかで優しい響きをしているので、洗練された響きも冷たくなりすぎず、聴き手を突き放してしまうような印象がないところが良い。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/review/B00005V2D5/R18KBQGLTQKZLI/ref=cm_cr_dp_mb_rvw_2?ie=UTF8&cursor=2

見事なAmazonレビューなのでコピペさせて貰った。きっちり的確な演奏で、ピリオド一派とは違って音楽の味わいも伝わって来る。
物語をこれで思い出したから明日はリヒターを聴こう。
神が人を作ったのではなく人が神を作ったのに、神の子羊の降誕→受難により贖罪が齎されたとするキリスト教フィクション、アホ臭いけどお陰で信徒バッハはかくも美しく、胸を打つ音楽を残してくれた、そこが渡世の面白さよ。