天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

国家に希望を持つな

今朝は定番コース カンタータ→鍵盤曲→モーツァルト
アーノンクール『われらが神こそ、堅き砦』BWV80
ペライアイギリス組曲4番ヘ長調BWV809
ハーゲンQ 嬉遊曲ニ長調KV136
そして今は駄文書きBGM冬の旅←第1曲おやすみ、歌ったんだよなあ。

 

そんなことはどうでもよくて総選挙→安倍信任の結果に終わった。これで改憲が具体的政治日程に乗るだろう。個人主義から国家主義への流れは自然のように見える。
というのも、戦後政治の対立軸が社会主義対資本主義とか革新対保守、左翼対右翼、リベラル対保守とか言われて来たが、詰まる所は個人主義国家主義と考えるからだ。

戦争という国家が惹起した犯罪的災厄の記憶が濃い間は個人主義的価値観が世間の主流だったが、戦争の記憶が薄れると、経済的成長の行き詰り→格差の拡大と共に、国家への希望を持つ人々を増やす。それはナチスドイツがかつて歩んだ道ということを知らずに若者たちは強力な指導者を願望する。

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若者よ、神=希望は君の外側にはいない。希望を君の心の中に作るのだ、と国家が用意してくれた年金システムのお陰で安穏に暮らしている老人は思う。国家の世話になりながら国家に反対する、そこが渡世人のつれえところよ。

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