天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

言葉と絵と音楽

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テレビ日曜美術館で知って昨日観て来たリアルのゆくえ展姫路市立美術館、しぶちんの俺が図録3240円まで買うてしもうた←空前絶後。ネットでもどんな展覧会かわかる。
http://www.museum.or.jp/modules/im/index.php?content_id=937

面白かったのは絵と共に画家の言葉、略歴が展示されていたこと。一例を挙げると

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この絵に作者、上田薫の

それらは、透明体であると同時に流れ動く物体であるから、その動きのある瞬間を、描くことになる。動かないものを描くのとは違い、動いているものの一瞬となると絵の中に時間という要素が入ってくる。

 

なる言葉が添えられている。なるほど、絵画も時間を表現できるのかと感心しつつ眺めた。

実在するのはいま、ここの一瞬だけ。未来は現前してないし、過去は過ぎ去りし事の記憶→心のみ。言葉も絵も音楽も、人の心を現していて千差万別、だからこそ面白い。記憶に残る展覧会だった、3240円のおかげなり。