天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

FM録音懸命消化中

FMクラシック番組は金曜のオペラ・ファンタティスカ以外全て録音している←古楽の楽しみ、クラシックカフェ、ベストオブクラシック。
ところが暇人多忙なぜなら午前はジム、昼飯と買い物、相撲録画早回し観戦、モーニングショー その他ドキュメンタリー、ドラマ等々鑑賞。
そこで皺寄せはFM録画→在庫増加。今朝は在庫消化→全部を聴いてる時間は無いので耳覚えある曲はパス。今は11/11クラシックカフェ
「秋の詩」 レスピーギ作曲
(14分18秒)
(バイオリン)ユリア・フィッシャー
管弦楽モンテカルロフィルハーモニー管弦楽団
(指揮)ヤコフ・クライツベルク
をBGMにこの駄文日記を書いている。レスピーギなかなかいいな。


ところで大河ドラマ「いだてん」のここ数回が面白くなってきた。実在の同時代人が出て来て話しが生々しい。例えば川島正次郎。

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すると後に、『この騒動は問題だった』と取り上げた『田畑政治反対派』から、当時、その問題の責任者は田畑だった。という話になり、事務総長を辞任する事になったのです。
それは、川島正次郎の策略だったのでは?と言われています。

なんていう話しは知らなんだ。戦後政治の裏側をチラッと見せてくれる思いだ。


 

野村芳太郎「砂の器」菅野光亮「宿命」

たまたま「砂の器」再放送第2部を番組表で見かけて録画昨日鑑賞。

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'74年に公開された映画版では、丹波哲郎演じるベテラン刑事・今西栄太郎が、そして近年では'04年にTBS系で放送された連続ドラマ版で、中居正広演じる音楽家・和賀英良が主役として描かれたが、今回は玉木演じる吉村刑事が主役。吉村目線でのドラマ化は初となる。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/thetv.jp/news/detail/19141/amp/%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAZCMsOOTgKyvHg%253D%253D
見終えてやはり欲求不満←「砂の器」の本来はこんなもんやないわい。そこでAmazonプライム・ビデオ野村芳太郎砂の器」のフィナーレ部分鑑賞。

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映画では父親がハンセン氏病を患ったために村を追われて父子放浪するのだが、TVドラマではどういう忖度なのかハンセン氏病ではなく冤罪が理由となっている。また作曲家が元巡査を殺す理由の説明もご都合的、ドラマでは父親既に死去しているが。映画ではまだ生きていて元巡査が作曲家に会うよう強く慫慂したことが事件の根幹となっている。


そして音楽、ドラマ第1部を見逃したので千住明「永遠」の全貌を聴けなかったが、映画の音楽「宿命」の方が明らかに感動的だ←と決めつけておこう。


この音楽、映画のクレジットで芥川也寸志音楽となっていたと記憶していて作曲は芥川と思っていたがクラシックの迷宮でそうではなく菅野光亮という人の作品だと最近、知った。

菅野 光亮(かんの みつあき、1939年7月10日 - 1983年8月15日)は日本の作曲家、ジャズピアニスト。宮城県出身

野村芳太郎の名画「砂の器」と菅野光亮「宿命」、時間が出来たらまたいつか最初から最後まで愉しもう。暇人多忙は有り難きかな。

 


 

コープマンでバッハを聴き倒すぞ

先日、クラシック倶楽部が再放送していたコープマンのオルガン演奏バッハが面白かったのでSpotify検索コープマン→俺が作成したPL発見。ところがそのアルバム説明日本語が見つからないまま聴いていたが今朝判明。

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 アナログ・ステレオ末期のチェンバロ協奏曲集、デジタル初期のオルガン曲集やヴァイオリン・ソナタ集、フルート・ソナタ集、そしてアムステルダムバロック合唱団設立直前のオランダ室内合唱団を指揮したモテット集など、この一組で、様々なジャンルにおける彼のバッハ演奏を楽しむことができます。
 単にさまざまなバッハ作品を見事な演奏で聴けるだけでなく、コープマンの芸術家としての歩みや奥行きの深さを味わえる一組と言えるでしょう。

これで安心してこのアルバムを聴き込める。コープマンでバッハを聴き倒すぞ。
 

人生=理性+感情+ユーモア

昨夜は厳格節酒→缶ビール1+焼酎水割り1。九時前に就眠→早くに目覚め、予習課題もないので人生の同伴者バッハ。

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オルガンソナタ 聴き比べPL BWV525〜530。一部聞き覚えのある部分もあるが脳内イメージまだまだと思って聴いていたらヨーヨーマ 

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Bach Trios / バッハ:トリオ ~チェロ、マンドリンコントラバス

から6番ト長調 BWV536をPLに入れていたんだあ。オルガンの単色音色に少々飽きていたところに新鮮な刺激。擦弦楽器に混じっての撥弦マンドリンが面白い。


コープマンが言うようにバッハは理性と感情がバランスした大芸術家だが加えて面白味→ユーモアとか諧謔があればなあ凄い。お、そうか
人生=理性+感情+ユーモア。

レスピーギ「アダージョと変奏」北口大輔

昨日はライブ梯子。一つは豊中まちなかクラシック。
日本センチュリー交響楽団が特別に編成するアンサンブルにより、
寺院、教会、オーケストラハウスなど市内各地を会場としてクラシックを演奏いたします。

十数件ライブに応募今年は当選3件。去年は当選1件だったからそれに比べれば幸せ。


公演6・7 新古典主義のルーツをたどるチェロの旅

北口 大輔(チェロ)
大西 真衣(ピアノ)

桜の庄兵衛でのチェロとピアノのコンサート、今年は「ネオ・クラシック」と題しまして、ストラヴィンスキーのイタリア組曲を中心にお楽しみいただきます。この作品の原曲である「プルチネルラ」は、18世紀イタリアのペルゴレージの作品を中心にモダンなアレンジが施されました。今回は、そのペルゴレーシの作品も演奏し、20世紀初頭のネオ・クラシック、つまり新古典主義の世界を味わっていただければと思います。(チェロ/北口)

ペルゴレージ、ボッケリーニ、レスピーギストラヴィンスキーのチェロとピアノの調べを古民家で聴く1時間。とりわけレスピーギアダージョ変奏」が知られざる名曲やった。


かなり大雑把に申し上げますと、ローマ3部作よりは、リュートのための古風な舞曲とアリアに近い雰囲気かもしれませんが、そこまでメランコリックな雰囲気ではありません。ほのぼのとした穏やかな雰囲気の曲です。
https://blog.goo.ne.jp/aries0717/e/ed9fbafdba5a2eed3d9d92e723a05151
穏やかな雰囲気以上にロマンチックな哀愁を感じてしもたな。映画音楽なども作ったレスピーギ、メロディメーカーだ。
そこでSpotify探索→ガベッタ、カサド、マイスキーで聴き比べ管弦楽協奏版。

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北口大輔の喋りもうまかったのでTwitter検索→見つけた写真も貼っておこう。


3時からは阪大ワンコイン。

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北口のチェロに聴くエネルギーを使ってしもたのでこちらはウトウトスルー。あ、でもフランクのソナタは熱気あり、途中楽章で拍手してもたよ。
ライブを2つ梯子してイオンで5%引き買出し、帰宅してつまらぬ相撲をビデオ早回し、節酒なんとか缶ビール+焼酎水割り2杯で我慢した→起きたら体重測定。体重と血圧が我が天敵。
 

百花繚乱春の祭典

P席京響の醍醐味ここに極まれり。
目の前で大太鼓がティムパニーが炸裂する、その度に心が躍る原始人気分。そしてまた発見沢山→ああここはコントラバス2本がピチカート他のC bは弓で弾いてる、出番少ないけれどバストランペットはこんな音を出すのか等々。今日も行きたいが残念予定あり。


そしてC b奏者のこんなつぶやきも面白い。

京響ブログが早々とアップされたのでP席映ってないかと見たがこれも残念、2日公演初日分はリハ写真のみやった。


フルート&ピッコロ・セクションは休憩中も
念入りなアンサンブルのチェックを欠かせません!
今回の客演コンサートマスターは豊嶋泰嗣さんです♪

豊中から片道2時間以上かけての京都コンサートホールP席1800円。隣のシルバー無料植物園コスモス百花繚乱をカメラ撮影→武満徹「夢の時」。ライブはいいなあ武満もハイドンストラヴィンスキーもみんな好きスキー。後に何にも残らぬまさに夢の時、それが理想の人生。

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愛妻守銭奴リヒアルト・シュトラウス

作曲家加藤昌則が毎年豊中で語ってくれる

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略してここクラ。昨日が今年度最終回。


開講前のテロップで作曲家たちのエピソードなどを紹介してくれるのだが、アルマ・マーラーがR.シュトラウス守銭奴と貶しているとのこと。ホンマかいなと検索したら


マーラー夫人であったアルマ(1879~1964)はR.シュトラウスを嫌っていたようで、著書(「グスタフ・マーラー―愛と苦悩の回想」アルマ・マーラー・ヴェルフル著、石井 宏・訳(中公文庫)中央公論社)の中で、R.シュトラウスを金や名誉目当ての俗物呼ばわりしています。もっとも、このアルマの著書は、ナチス時代にマーラーが抹殺されるのに抵抗して書かれており、ナチス支配下で「帝国音楽院総裁」に祭り上げられたR.シュトラウスを「仮想敵」とみなして書かれているためでしょう。

なるほど出所はアルマの著者やなと思いつつセカンドソースにも当たろうと検索を続けたら


シュトラウスは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍した、後期ロマン派を代表する大作曲家だったわけですが、実は彼には、“守銭奴”という、あまりよろしくないイメージがつきまとっていました。
ギャラさえ良ければどんな仕事でも受けてしまうところがあったからです。 


シュトラウス守銭奴ぶりをうかがわせる有名なエピソードに、アメリカ公演の際にデパートで演奏した、という話があります。
当時のドイツの人々は、国を代表する芸術家が金のためにそんなところで演奏するなんてみっともない、と思ったのでしょう。
シュトラウスは、そんな批判に対して、「妻子のために稼ぐのが、やましいことでしょうか」と、平然と返したといわれています。 
https://www.denon.jp/jp/blog/3707/index.html


そうやその通りや、愛する妻子のために銭を稼いでどこが悪い、と先日らららクラシックが伝えていた悪妻パウリーネを思い出した。

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1887年、リヒャルトは友人から「弟子をひとり引き受けてくれないか」と頼まれます。その弟子とは、才能あふれる女性歌手パウリーネ・デ・アーナ。リヒャルトは彼女をオペラの歌手として起用できるまでに育て上げ、最初のオペラ「グントラム」に彼女を起用します。この作品は歌手にとって歌うのが大変な曲だそうですが、パウリーネは文句のつけようがないほど見事に歌いました。そのため、リヒャルトはリハーサルの時に上手なパウリーネを放っておいて、他の歌手に多く注意を与えていたそうです。放っておかれたパウリーネは「なぜ私に注意してくださらないの?」と言ってリヒャルトに譜面を投げつけたとか。二人はこの年の9月に結婚することになります。リヒャルトは30歳、パウリーネは33歳、姉さん女房ですね。リヒャルトはパウリーネのことをとても愛し、「四つの歌曲」等彼女のために多くの歌曲を作っています。


今、彼の「変容=メタモルフォーゼン」を聞きながらこの駄文を書いているのだが、ナチスドイツ崩壊によって失われた古き良きドイツへの思いが結晶したといわれるこの作品、実は財産を無くしててこれからの妻子との暮らしを案じる気持ちも込められているのではないか。せっせと蓄えた財産←イギリスに置いていたという話を昔聞いたが裏を取れず、を失った愛妻守銭奴を思えば感ひとしおである。