天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

シェーンベルク門は高かった

夜の停車駅/憂鬱な分身で聴いて、ひょっとしたらシェーンベルク入門できるかなと、今朝はも一度→憂鬱な分身。そしてポリーニの20世紀アルバムの中の曲に挑戦。


アカンかったわ、門は高かったわ。表情の全く無い人の顔を眺めているような気分。そこでグールドがシェーンベルクを得意としていた話を思い出して

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黒田さんは、シェーンベルクウェーベルンといった演目のポリーニの演奏会を聴いてこう書きます。
シェーンベルクの三曲は、グレン・グールドのレコードできくことができて、それをはじめてきいた時に、それこそとびあがらんほどに驚いたことを忘れていたわけではなかった。なるほどシェーンベルクピアノ曲は、こんなにも魅力的だったのかと、そのグールドのレコードをきいた時に思った。それをおぼえていながら、ポリーニの演奏をきいた後に、これはぼくが今迄にきいた最高の演奏会のひとつだよ、といってしまった。われながら節操がないと思う。』(「聴こえるものの彼方へ」ステレオサウンド刊pp105より、初出は1974年)

これもちっとも感じへんかった。シェーンベルク門は高かった。近くまで行ったことでよしとする。