天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

私はイエスの愛する花嫁

今日はバッハレクチャーコンサート。

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現在米国マルボロ音楽祭で音楽司書長とバッハ・アドヴァイザーを務めるバッハとバロック音楽スペシャリストの大槻晃士氏が、バッハの魅力やその作曲方法と目的、そしてバッハの時代の楽器やその奏法などを音源と生演奏を交えてひもときます。演奏はバロック界、モダン界でそれぞれ活躍する腕利きの名手たち。バッハ愛に溢れた大槻氏のお話とともにバッハの広く深い世界をお楽しみください。

http://phoenixhall.jp/performance/2017/11/19/6685/

何事も予習しないと気が済まない律儀者はこのコンサートでアリアが一曲だけ演奏されるだけなのに、われ、あこがれをもて求めゆかん(BWV49)全曲を予習している。

このカンタータ、イエスが花婿、魂=私が花嫁という甘いオペラ。花婿と花嫁はこんな会話をする。

(イエス)
Mein Mahl ist zubereit'
食卓の用意はできている、
Und meine Hochzeittafel fertig,
婚宴の支度もできている、
Nur meine Braut ist noch nicht gegenwartig.
それなのに花嫁がまだなのです。
(魂)
Mein Jesus redt von mir;
私のイエスが呼んでおられる、
O Stimme,welche mich erfreut!
おお、何と喜ばしい声!
http://okimideiko.blog.fc2.com/blog-entry-1480.html

いやはや信仰に導くためにこんな手も使うのだなあ。でもBWV80「われらが神は堅き砦」なんてお固い物語よりも余程いい。神を見失っても神の方から愛しき花嫁を探してくれるというお伽話を楽しみに行こう。