万物斉同
スナック幸代にて 引っ越しは今度で10回目
エエ写真やんかあ、男前に写っとる
初めての海外旅行最終日セーヌ川クルーズや。平成元年や。住友銀行担当しててエライ目に遭うてる時でなあ、鬱憤晴らしに周囲の圧力に抗してイタリアギリシャフランスに行ったんや。ローマで昭和天皇の訃報に接したのを覚えとる。
ふーん、そうすると42年前、40歳やね
そうそう。この後、本厄後厄と2年連続十二指腸潰瘍入院や
ストレスやったんやね
それもあるけど暴飲暴食不摂生やな。断捨離してて思わぬ写真がようけ出てきたわ。今度が最後の引っ越しやからな。
どんだけ引っ越ししたん?
就職上京→市が尾寮
初めて買うた馬券が当たって元住吉共同汲み取り便所アパート
三鷹台の大家が下に住んでる風呂なしアパート
結婚して多摩ニュータウン中古マンション
高倍率タウンハウス当選
転勤→津の賃貸マンション
帰京したけどタウンハウス空くまで横浜緑区賃貸
タウンハウスに戻れた
関西に戻り豊中賃貸マンション
以上9回、今度で10回目やな
はは、引っ越し代だけでも大変やね
そうそう。今度は三食付きやから食器は殆ど断捨離、紙類も断捨離するから古い写真に出会うことになった
紙類の断捨離は自分でやってるん?
そうよ、美枝子には任せられん。衣類は美枝子やぞ言うてるけどちっとも進まん
そうやろ、なかなか捨てられてへんわ
向こうに行って収納できん衣類を捨てるんちゃうか、紙類道具類は俺がきちんと収納する、美枝子には手をつけさせへん、もう無理や。断捨離してて古写真を見てたら形見分けの準備をしてる気分になるわ、エエ写真はスキャナでデジタル化や
健太郎の日記 形見分け気分断捨離
写真は全部見切れずアルバムごと段ボールにしもた。美枝子より俺の方が長生きするから写真を全部見るのはその時やな。
そんなこんなで最後の引っ越しは死出の旅の練習やな。捨てられるモノは全部捨てて身軽に旅立つ。
この頃いつも書いてるけど人生は固有から普遍への旅。
哲学小咄第5作「生はいとしき蜃気楼」。タイトルはFB哲学サロンで出会った茨木のり子「死こそ常態 生はいとしき蜃気楼」から頂いた。
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年7月23日
人生=生活(損得、好き嫌い、善悪、理非)+人生(苦楽、美醜、虚実)
生活は如才なく合理的に、人生は無分別に思い切り愉悦蜃気楼なり。https://t.co/Ggsj1e6LsY https://t.co/zkYbmF1hn2
そして生活は分別、人生は無分別に。だから
人生=固有分別生活(損得、好き嫌い、善悪、理非)+普遍無分別人生(苦楽、美醜、虚実)
いつか普遍からの召命=死が来れば固有分別を気楽に捨てよう、俺は無分別そのもの普遍になれるんや、
ところが色即是空空即是色の空即是色が肝と指摘されて気づいた。分別即無分別、無分別即分別。分別と無分別はコインの裏表、離れられんわ。
幸代の日記 健太郎の糞ジジイ
サ高住に入るのを楽しみにしてるわ健太郎。分別無分別がどうしたこうしたと屁理屈振り回してババアイドルを目指しとるで。世の中そんなにウマイこと行くか、老人まみれになって糞ジジイや、ざまあみろ。
万物斉同
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月16日
人はとかく是非善悪といった分別知をはたらかせるが、その判断の正当性は結局は不明であり、また、一方が消滅すればもう一方も存立しない。つまり是非善悪は存立の根拠がひとしくて同質的であり、それを一体とする絶対なるものが道である。 https://t.co/iY0gDNQCoL
止むを得ずして立て
健太郎の日記 契約、レンタルベッド及びネット手配、歌う会
移住先サ高住を2度目の訪問。賃貸契約内容の説明を30分以上しっかり受けた後に署名捺印。
ネットはフレッツ光敷設済みだが契約はNTTのみとのこと←なんやねん、代理店契約キャッシュバックてソフトバンクエアー解約手数料以上を稼ごうと思てたのに。帰りがけにイオンSBショップでウラを取ったらその通り。
要するにNTTによるマンション住戸ネット契約囲い込みやな。NTTに電話したらエアーより月額使用料安いので止むを得ずNTT契約に決定。
ベッドレンタルがあるとのことなのでパンフレットか現物を見せてくれと言ったら、実際に使っているお宅に案内してくれた。
趣味があったら快適な生活できまっせ。
そうですか、パソコンで色々やってはるみたいですね。株ですか。
いや、まあ。今日は1万儲けたろと目標立てて実現するのが楽しみですわ。
それは凄い。目標立てて現実化するなんて。
瞥見した限りは入居者の皆さん、俺らより高齢みたい。若輩者です宜しくお願いしますと挨拶せなあかんな。
賃貸契約捺印を終えて歌う会にオブザーバー参加→琵琶湖周航の歌、湯島の白梅などを歌う、久しぶりに声出し。こんなアトラクションを毎日午後3時間程やってくれるとのこと。午前はプール、午後はアトラクションの三食昼寝付き生活となる見込み。
そこで拳々服膺すべきは100分名著「荘子」で知った言葉。舞い上がるな、立つのは止むを得ずしてのみに限れ、天命天理に従え。
この源次郎見てると「受け身こそ最強の主体性」だと言う荘子の思想を思い出す。「已むを得ずしてしかるのちに立ち、天の理に従う」状況の中で止むを得ず動くことが天命。
— Jyn Andor (@hinatahiyori7) 2016年11月27日
昼に馳走して頂いた食事。濃いめの味付けが意外であった。
65歳以上の方、身体障がい者(身体障害者手帳第1種、療育手帳A)
の方は半額になります。→月額2400円!
幸代の日記 絶対舞い上がるやろ、あいつ
今日もLINEして来たあいつ。ウザい屁理屈は珍しく書いてないけど舞い上がる雰囲気濃厚。オモロイ調子もんや。あいつ、人気者になるで多分。
美枝子みたいにカラダを張ってモノにしていたらどうなっていたやろウチの人生。あ、イカンイカン。ウチには面倒見なアカン旦那がおるんや。
内省から俯瞰へ
健太郎の日記 風景を見るように音楽を聴く
このところ自分のこのツイートが気になっている。
仏教の真髄は空=ありのまま。分別から無分別へ。分別は煩悩の母。
— 土曜日 (@doyoubi) 2015年11月15日
こころの時代「維摩経」鎌田茂雄より
私たちは自分から対象的にものを見ていくでしょう。そうじゃなくて、全宇宙から自分の存在を見ていく。だから宇宙からものを見ていくという逆転の考え方、これが『維摩経』で説いているんだ。
私たちは自分から対象的にものを見ていくでしょう。そうじゃなくて、全宇宙から自分の存在を見ていく。だから宇宙からものを見ていくという逆転の考え方
人生は固有から普遍への旅、死は普遍からの召命、そして召命に納得して応じるためには、対象的に世界を見るのを逆転させて、世界の方から自分を見ていくことが必要なんや、言わば視線ベクトルの転換すなわち「自己→世界」から「世界→自己」への転換やな。これを「内省から俯瞰へ」と名付けよう。
とすると、音楽の聴き方も当然に変わる。
バッハを聴きながら「祈る」のではなく、ここは「内省」とするのが正しいと思い至った。
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月10日
音楽=ヒロイズム+ロマンチシズム+内省+祝祭+ドラマ
バッハを聴く事は自己内省すること。自分の愚かさに向き合うこと。それが内省だと考えつつ今日も運転するのだが。 https://t.co/r63VyOSUSu
音楽=ヒロイズム+ロマンチシズム+俯瞰+祝祭+ドラマ
思えば遠き昔、アカにかぶれた高校時代、社会主義リアリズム頂点交響曲5番ショスタコーヴィッチ に電撃を受けて、ヒーロー気分、ロマンチックに憧れてクラシック音楽を聴き始めた。それが今ではヒロイズムもロマンチシズムももう沢山。普遍からの召命に応じるためには音楽も内省ではなく俯瞰しつつ聴かなアカン。まるで風景を見るごとく音楽を聴こう。
とはいえ昔の左翼気質は体内にいまだ残っていて我が青春の左翼映画「戦争と人間」をAmazonプライム・ビデオで見つけて懐かしく見始めた。
戦争と人間
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月12日
真っ白な雪原を疾駆する馬賊の軍勢が駆け抜け、佐藤勝の壮大なテーマ曲(個人的には佐藤勝の映画音楽中、スケール感ということでは最高傑作と思う。何度か聞くと脳内でエンドレス再生してしまうほど)が流れると、もう「なんだか大変な映画らしい」と思ってしまう https://t.co/pyNM0314oz
Amazonプライムでは韓国ドラマ「ベートーベンウイルス」もオモロイ。
韓国版のだめ!? ベートーベン・ウイルス~愛と情熱のシンフォニー : タイコスト日記
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月12日
完璧主義者で妥協を知らない協調性ゼロの天才指揮者役は、キム・ミョンミン。
ここまでやるか、と思わせるシーンがたくさん出てくるが時には人間くさいところもちょっぴり顔を出す。
https://t.co/rg0wOcUCWE
サ高住への引っ越しついでにテレビを買い換えることにした。人生最期のテレビや、堪忍したろ。
シャープ AQUOS 4T-C50CN1 [50インチ] レビュー評価・評判 - 価格.com
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月12日
エディオンで在庫処分148kで売っていたのを120kに値引きさせて購入。ネット価格に比べて安くはなかったなあと反省したがAmazonより安く、据え付けまでやってくれるので納得。 https://t.co/9cTEwbo1Xz
幸代の日記 屁理屈ウザい
健太郎がLINEで屁理屈を送ってくるのがウザい。内省から俯瞰へとかなんとか書いとるけどウチにはなんのことか全くわからん。ウザいのんやめてえなあと言うたら「お前、まだ俺のことが好きやろ。高校時代にラブレター寄越したやんか」やて。古傷をネタに押し付けるなんて卑怯や。おまけにガキの頃の写真まで送ってきよった。ホンマ自己中や。
生活は如才なく人生は無分別に
スナック和代にて 断捨離そして死は希望
どう、断捨離始めてる?
今日、業者に来てもろた。洋服ダンス、整理箪笥、エアコンそして食器一切合財引き取ってもらうことにした。見積もり5万、安いのんとちゃうか。
食器持って行けへんのん?
三食付きやもん。これでスーパーに赤札弁当買いに行く手間からも解放される。
美枝子さん、炊事せんようになったら認知症進めへんか心配やね。
掃除洗濯があるから大丈夫やろ。それに、施設が毎日催ししてくれるから参加したらええねん。お節介なオバハンとかエラソーなオッサンとかとの付き合いは俺も堪忍やけど。
あんたら仕合わせやで、文句言うたらアカン。
おおきに、その通りや。出会う人は皆観音さん、そない思て念仏唱えてるねん。南無阿弥陀仏→死は希望に思えてきたぞ。
健太郎の日記 生活は如才なく合理的に
アート引っ越しセンターにテレビとエアコン、安く提案せえと言うといた。エアコンを持って行く事考えてたんやけど手間賃算用したら買うた方が合理的やもんなあ。エアコンは断捨離屋さんに引き取って貰う。引っ越し費用10万、断捨離費用5万、これにテレビ50インチとエアコン。アート引っ越しセンター、なんぼ勉強してくれるか楽しみや。
哲学小咄第5作「生はいとしき蜃気楼」。タイトルはFB哲学サロンで出会った茨木のり子「死こそ常態 生はいとしき蜃気楼」から頂いた。
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年7月23日
人生=生活(損得、好き嫌い、善悪、理非)+人生(苦楽、美醜、虚実)
生活は如才なく合理的に、人生は無分別に思い切り愉悦蜃気楼なり。https://t.co/Ggsj1e6LsY https://t.co/zkYbmF1hn2
仏教の真髄は空=ありのまま。分別から無分別へ。分別は煩悩の母。
— 土曜日 (@doyoubi) 2015年11月15日
こころの時代「維摩経」鎌田茂雄より
私たちは自分から対象的にものを見ていくでしょう。そうじゃなくて、全宇宙から自分の存在を見ていく。だから宇宙からものを見ていくという逆転の考え方、これが『維摩経』で説いているんだ。
いままで費用をかけた大きな広告や宣伝などはせず、当社で遺品整理されたお客様からの紹介はもちろん、介護事業者様、葬儀業者様、不動産業者様、士業様など専門家からの紹介をいただき地道にここまでやってまいりました。
死ぬまで聴くバッハ
健太郎の日記 今日も働いて新発見
衣類の断捨離を始めかけた美枝子、何処に捨てようと言う。何やねん、そんなん知らんのかわからんのかと罵りたい気持ちを堪えて「俺が調べたるわ」と優しく市のHPをパソコンで見たら可燃ゴミで毎週火曜金曜の朝、出せると判明。CDやDVDも可燃ゴミで出せると分かったので早速来週から作戦開始。
司法書士との2回目コンタクトは結果不調。遺言実行手数料が結構高く、信託銀行とあまり変わらないのも難点。帰宅してネット検索。
司法書士報酬規定と題する報酬額基準表が定め、司法書士は、その基準表に定められた報酬の上限と下限の範囲内で報酬を設定する必要。しかし、自由競争を促進するため、平成15年4月に司法書士報酬規定は廃止されましたので、現在は各事務所がそれぞれ報酬の基準を定めています https://t.co/5V5VNYQrUG
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月7日
そうか、司法書士報酬は任意なんやと新発見。遺産評価額の多寡で報酬スライドしているのは「金持ちからは沢山取るのですか」と上の記事を書いている司法書士に不作法電話質問→否定せず。
午後、アート引っ越しセンター見積もり来宅。値切って更には出身が我が郷里加古川尾上と判明。家電売り込みもアートはやるみたい→安い50インチTVがあったら買うたるでと相手してるうちに引っ越し最終価格10万に落としてくれた。TV売り込み継続覚悟。
夕方、かかりつけ主治医に転居カミングアウト。サ高住に提出要医療情報のため健康診断を盆休み明け月曜朝一に受けることにした。
今日もよう働いたと昨夜も飲酒。そのうちまた高血糖と恐れつつ休肝日なし継続。
4歳年下の妻が、認知症になり特別養護老人ホームに入所、男性の心配は、自分が先に亡くなって妻がひとりきりになってしまうこと、日常生活の支援は施設でしてもらえますが、お金の管理や保険の手続きは妻にはできません。妻がおひとりさまになることを考え、眠れない日が続い https://t.co/e6alkkNIcQ
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年8月7日
ひとり残す妻が気になって眠れぬ人もいるんやなあと思いつつ今朝はグールド、リヒターのオルガン、コープマンのプランデンブルク協奏曲。Spotify、Amazonプライム、NHKオンデマンド、Kindle Unlimited、スマホ契約は死ぬまで継続→死後事務委任の一環で解約してくれるので安心して死のう。
死は普遍からの召命
スナック幸代にて
おおきに。ツケをきれいさっぱり払てくれて、あんたやっぱりエエ男や
何を見えすいたベンチャラ言うとんねん、俺は払うべき時にはきちんと払う。守銭奴とちゃうで。
ほほほほほ。そいで引っ越しの準備は進んどんのん?
来月16日に決めた。明日業者下見が来る。
断捨離が大変やろ?
昨日、断捨離屋さんが来てくれてエエこと言うてくれた。引っ越しを先にして断捨離はその後がええって。
あ、なるほどなあ。
来月末まで今のUR賃貸は借りとくつもりやから引っ越し後もこっちへ来て後始末ぼちぼちするわ。
アタマええやん、流石同級秀才!
もうひとつせなアカンのは死後事務パートナー選び。一昨日は行政書士、明日は司法書士に提案依頼や。
何?それ
俺が死んだ後の葬儀手配やクレカ解約や、何よりサ高住の美枝子への契約引き継ぎや。最後には相続実行。
あ、そうか。あんたら子どもおらへんもんなあ。
そうや。妹にはほとんど面倒をかけずに逝きたいんよ。段取りつきつつあるから安心して毎晩飲める。いつ死んでもエエ思て長生きするでえ。
『聖マタイの召命』は、初期バロック美術の巨匠・カラヴァッジョによる油彩画。1600年頃に制作され、祭壇画としてサン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂に設置されています。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/bijutsufan.com/baroque/pic-caravaggio/the-calling-of-st-matthew/%3Famp%3D1%26usqp%3Dmq331AQRKAGYAbDXsI_-59DGtgGwASA%253D
昨日、FB哲学サロンでお喋りしたお陰で死のイメージ絵画にこの絵を選ぶことがでけた。釈迦涅槃図や阿弥陀様ご来迎図より斬新でカッコええ。人生は固有から普遍への旅、死は普遍からの召命。
人生は固有から普遍への旅
死を想うといつも思い出すのは「人生は固有から普遍への旅」森有正。
死ぬのは大嫌いやけど死ぬのは普遍に戻ることやでと諭された気分になれば少しは慰めになる。末期にどんな言葉を吐いて死ぬやろか、無言で逝くのか、それが問題や。
一昨年今日ツイート。この人生観はいまだ変わらず。進歩してないのかはたまた到達したのか。 https://t.co/fBzBqXfiYe
— 土曜日 (@doyoubi) 2019年5月16日