天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

すぐ死ぬんだから

スナック幸代にて/内館牧子三田佳子もキライ

 

「すぐ死ぬんだから」の下の句を付けよ
どうしたの突然?
テレビで三田佳子主演、原作内館牧子ドラマをやってるんよ、どっちもキライやけど習慣で見てしもてるんや。そのタイトルが「すぐ死ぬんだから」
そいでな、ドラマでは下の句は「悔いを残したくない」。なんかおかしくないか?
そうやな、そう言われると
そやろ、フツーは「どうでもエエやん」とか「勝手にしたら」となるよな
「悔いを残したくない」は執念やね、ウチはそこまでないわ
そやろ俺もそうや。「もっと楽しみたい、味わいたい、幸代と寝たい」や
アホ言わんとって、歳なんぼなんよ
ハハハ、冗談冗談。でも俺はなんでも一生懸命面白半分やぞ

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「そこらの年寄りと私は違う」などと、すがすがしいまでの本音を吐きながら、老いを受け止めていく78歳の主人公は、終盤におとずれた人生の荒波に溺れ、乗り越えて、「品格ある老後」を手に入れる。
「残りの人生、思い切ってみようかな。すぐ死ぬんだから」と歩き出すまでをハラハラ、やがて晴れ晴れと描きます。