天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

春愁や毎日俺はテレビっ子

新型コロナを半分口実にしてジム通い休止中。無聊の慰みに


大河ドラマの最高傑作と考える「篤姫」再度鑑賞中←脚本はバッハ好きの田渕久美子


完璧純粋な音楽に触れて「私にはそんな真似は出来ない、バッハやグールドではないんだもの」と「投げやり」に開き直れた田渕久美子。そういえばテレビ番組「ガイロク」で完璧な子育てノイローゼに陥った女性がダンナの「そんなに無理すんなよ」ひとことで目が覚めた話もあったなあ。


そして今朝は
読売新聞グループのトップ、渡辺恒雄氏(93)への独占インタビューが実現した。70年にわたって日本政治の実像を見つめ続けてきた渡辺氏。「昭和編」となる今回は、吉田茂政権から中曽根康弘政権に至るまで、その知られざる舞台裏が赤裸々に語られる。派閥の領袖たちの激しい権力闘争の虚実。日本外交の秘史。証言ドキュメントで戦後日本の歩みをたどる。インタビュアー・大越健介

渡辺の座右信条はカントと知って驚いた。


〈それを考えることしばしばにしてかつ長ければ長きほど常に新たにして増し来る感歎と崇敬とを以って心を充たすものが2つある。それはわが上なる星の輝く空とわが内なる道徳律とである〉
 これはカントのあらゆる言葉の中で最も文学的かつ情緒的な一節です。僕はこの言葉を暗記していますが、常にコピーを手帳に挟んで持ち歩いています。

見かけだけで人を判断したらアカンなあ。渡辺恒雄は単なる政治記者にあらず。カントのこの言葉を座右にして生き抜いた人や。お陰で「わが上なる星の輝く空」はサムシンググレイト→卑小なる自己の認識、「わが内なる道徳律」は魂の虚実の判断律との思いに至った。
テレビっ子で過ごす毎日、有難い事である。

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