ギュンター・ヴァント
N響レジェンドで拾った話題。
その1 N響と初めてのリハーサルの際、担当者がヴァントはリハーサルに時間をかけるということを勘案してレオノーレ序曲に1時間の予定を組んでN響はこの曲を何回も演奏しているから大丈夫ですよと言ったところ、駄目だ俺のレオノーレを作るには足りないと言って2時間かけたとのこと。
その2 ヴァントはブルックナー原典版しか使わない。作曲家本人が辛苦して作った曲に他人ノヴァークが手を入れるなんて許せないというのがその理由。
これはブルックナーが完成した作品にその後もずっと改訂を続けたためハース、ノヴァークが最終意志版を作ろうとした事情を果たして斟酌した上の発言なのかどうかわからないが。
おかげでブル5を辛抱しながら最後まで聞けた。熱い演奏と思えた。いつかまたヴァントのブル7、8、9を聴こう。ヴァントって意外に優しい顔をしてるやん。
「序曲「レオノーレ」第3番 作品72」 ベートーベン作曲
(14分30秒)
(指揮)ギュンター・ヴァント
(管弦楽)NHK交響楽団
~NHKホールで収録~
(1979年11月9日)
「交響曲第5番 変ロ長調」 ブルックナー作曲
(1時間15分00秒)
(指揮)ギュンター・ヴァント
(管弦楽)NHK交響楽団
~NHKホールで収録~
(1979年11月14日)