天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

シベリア物語

今月1日からd TVお試し開始。どんな映画があるのかざらっと見ていたら、なんと懐かしき「シベリア物語」

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第2次世界大戦で手を負傷してピアニスト生命を絶たれてしまったアンドレイ(ウラジミール・ドルジニコフ)は、恋人のソプラノ歌手ナターシャを置いてひとり故郷のシベリアへ帰るが、やがて戦後復興の意気に燃える現地の人々や、ロシア民謡などから生きる希望を取り戻し、オラトリオ『シベリアの大地の物語』を作曲する。
社会主義大国だった旧ソ連映画界が、音楽を用いて祖国の礼讚と昂揚を試みた戦後音楽映画だが、ここにはむしろ芸術大国ロシアとしての、大地に根差した偉大なる文化の香りを堪能でき、プロパガンタ臭も気にならない。クライマックスのコンサート・シーンは、思想を超えた真の芸術的感動がみなぎっている。日本での劇場初公開時(1948年)は、米軍支配下の検閲でカットされた100分版でのお目見えだった。またソ連政府の意向で、66年には当時の国家思想政策に見合わないシーンをカットした103分版も製作されている。現在発売のDVDはノーカット完全版。監督は『白痴』『カラマーゾフの兄弟』などのイワン・プイリエフ。(的田也寸志

https://www.amazon.co.jp/シベリヤ物語-DVD-ウラジーミル・ドゥルジニコフ/dp/B00006JLHT

いつ頃見たのかなあ、この映画。ソ連にまだ若干の幻想があった頃見たんだなあ、多分。久しぶりに再見したらエンディングに近づくにつれて詰まらなくなった。故郷は遠きにありて想うもの。