天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

英一蝶「涅槃図」

行こうか行くまいか躊躇していたボストン美術館展、
https://www.cinra.net/event/20171028-bostonmuseum
このところ健気にジムに通っているのでそろそろサボりたくなったので格好の口実にして昨日観て来た。

会場に入ったらすぐに記念撮影用のこのパネル→英一蝶「涅槃図」。

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菩薩も羅漢も人も虫も動物も大いに悲しむの図
高さ約2.9m、約幅1.7m。江戸時代の絵師、英一蝶(はなぶさいっちょう)によるこの巨大な『涅槃図』に描かれているのは、悲しみにくれる登場人物たち(霊獣、虫を含む動物だけで51種類)。釈迦の入滅を知り気を失った弟子のアーナンダ、慌ててつまずく金剛力士、3つの顔で悲しむ阿修羅、ひっくり返ってしまった白い象…。人々はシクシク、オイオイ、メソメソと泣きじゃくり、うろたえ、ほうけ、悲鳴を上げ…。画面いっぱいにあらゆる悲しみの表現を詰め込んだ、細密な筆致と、画家の熱意に圧倒されます。
https://intojapanwaraku.com/art/20170817/18822

ゴッホもモネその他印象派もよかったけれど矢張り一押しは涅槃図。何が描かれているのか詳しい説明が涅槃図の隣にあったのでじっくりと鑑賞。ボストン美術館でも一度しか公開されてなく、今回の里帰りに合わせて大修復作業がなされたとのこと。日本にあれば間違いなく国宝の逸品だ。

鑑賞を終えて外に出てまずは一服→Wi-Fiのある喫茶店は?と少し歩いたらDOUTOR、しっかりWi-Fiありと看板。コーヒー飲んで嫁さんのスマホで写した涅槃図前の写真を我がスマホに取り込もうとしたらメールが来てる。

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多摩に暮らしていた時の町内の方の訃報だった。菓子職人の方で、町内草抜きの折におはぎをいっぱい作ってくれたりしたなあ、そんなに高齢でもないから奥様は、などと思いに耽った。そして今朝、去年から年末恒例行事となったクリスマスオラトリオ予習。

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まことにこの世はご縁、あの世もご縁。生かされているご縁を有り難く思う朝だ。