いい音楽を噛みしめる
昨夜、いずみホールのハーゲンQ
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 op.73
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第14番 嬰へ長調 op.142
http://www.izumihall.jp/schedule/concert.html?cid=1444
いい音だったなあ、柔らかくピュアで艶がある。プログラムに日本音楽財団から貸与している楽器とあったので先程調べたら
アントニオ・ストラディヴァリ(1644~1737)製作による楽器で構成されたクァルテットは、世界で6セットの存在が知られている。このクァルテットはその1つであり、19世紀の伝説的なヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ(1782~1840)が所有していたことでも有名である。日本音楽財団は1994年にアメリカ・ワシントンD.C.のコーコラン美術館よりこのクァルテットを購入した。同美術館にこのクァルテットを寄贈した米国のアンナ・E・クラーク夫人の意志を受け継ぎ、当財団は4挺を常にセットとして四重奏団に貸与している。
長期貸与者
・1995年 9月 - 2013年7月東京クヮルテット
・2013年12月 - ハーゲン・クァルテット
https://www.nmf.or.jp/instruments/
とあった。1stと2ndの音が全く均一、調和的なのも納得。
そしてプログラミング、いささかトリッキーなショスタコ3番を最初に置いてベートーベンの最後の到達点op135で唸らせた後、休憩。後半はショスタコの弦楽四重奏、最後から2番目の作品で締める、アンコールでハイドン「日の出」メヌエットまで聴かせてくれた。
アップルミュージック予習ではよくわからなかったショスタコ14番がop135の後、眼でも音楽を聴けるライブでは身に沁みた。
人生残り時間を計算するような歳になって大切なのは「いい音楽を噛みしめる」こと。op135とショスタコ14番悟りの動機←俺の勝手なネーミングを反芻している。