天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ルーヴル展

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に行って来た。知らない画家の作品が多く、なんでこれが?と思うような絵も多々あったが、それは俺の見識不足によるものとして、記憶に残すべき作品をいくつかピックする。

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ワインとパンはイエス.キリストの象徴だし、リュートは音楽で、恋や官能の象徴。お金を入れるための巾着もあるし、チェス盤は賭け事、花はこの世のはかなさを表す、らしい。 
つまり、さまざまな誘惑に打ち勝って篤い信仰の心を保ちましょう、みたいな宗教画なわけです。こんな風に絵を読み解くのを、図像学とかイコノロジーとか呼ぶのですが、ある程度、聖書や、ギリシア.ローマ神話、などの知識が必要になります。
同様の解説があったのでナルホドと思った次第。全く知らない画家の作品だ。
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この展覧会でフェルメール天文学者」に次ぐ売り物作品みたいだが、俺にはいまいち。
ティツィアーノはここでヴェネツィア絵画の特徴である理想的女性像の範型を描いている。二つの鏡のうちひとつは男性によって差し出され、若い女性が自分の正面と背後を見ることができるようにしてある。
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やっぱり、こっちがいいなあ。フランソワ・プーシェ「オダリスク」1745年。お尻に乾杯。
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一転して社会派リアリズム。ムリーリョ「蚤をとる少年」1647-1648年。窓から差し込む光とそれに照らさられる少年との間の闇が暗示的。

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ - Wikipediaから引用しておく。

聖母マリアの純潔性をあらわした『無原罪の御宿り』を題材とした絵を何枚か残しているが、特にセビーリャ美術館に所蔵されている作品の、夢見る乙女のようなマリア像と彼女を取り巻く可憐な小天使たちのイメージは、次の世紀のロココ美術を先取りしている感がある。疫病で亡くしてしまった自分の子供達を愛しむかのように、子供を描いた絵も多数残している。ぼろをまとった貧しい少年たちをありのままに描いた風俗画にも傑作がある。 (彼は子供を次々と5人もペスト等で亡くし、6人目の娘も耳が聴こえなかった為その娘を思い最高傑作の無原罪のお宿りを描いた)

 

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そしてフェルメール天文学者」1668年。一見、ぐっと来なかったが何回も戻って見るうちにその光の絶妙さに感じ入った(としておく)。

ルーヴル美術館展 予約複製画DX ヨハネス・フェルメール《天文学者》小: イベント日テレ屋webによると

天文学者の背後の壁にかけられた絵には、聖書に登場する預言者モーセの物語が描かれています。 モーセは、星の研究を始めた人物のひとりとも言われています。 フェルメールが生きた時代、神様が宇宙をつくったというキリスト教の考え方がありました。 この絵から、17世紀当時の状況も読み取ることができます。

 とのことだが、よく見えず分からず。