天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

映画「楽聖ショパン」

Amazonプライムでオモロイ映画を見つけた。

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ショパンの伝記を幾つか読んで知っている限りでは、この映画のエピソードの設定・順序・時代背景はメチャクチャです。各シーンに登場する曲も、製作年はまるっきり無視して、単にその場の雰囲気に最も合った曲をチョイスした感じです。例えば幼少時代にエルスナー教師に自作曲を披露するのが子犬のワルツだったり、リストとの初対面で英雄ポロネーズを共演したり、マジョルカ島でのジョルジョとの生活の中で「この曲を君に捧げる」と言って別れのエチュードを献呈したりとか…。

たしかにはちゃめちゃ映画だが、リストとの出会いのシーンは面白かった。

映画の準主役エルスナー教授←ショパンのピアノの先生、フィクションかと思ったら実在の人物。そこでWikipediaから事実を抜き出すと

1823年 - 12歳:ユゼフ・エルスネルより対位法・和声学を学ぶ。
1831年 - ウィーンを去りパリへ向かう。
1838年 - サンドとの交際が始まる。マヨルカ島に滞在。
1839年 - 冬はパリ、夏はノアンのサンドの別荘で暮らす生活が始まる。
1847年 - 37歳:ジョルジュ・サンドとの別れ。

サンドとの関係の実際については以前に見たこんな映画の方が事実に近いと思われる。

 Amazonプライムではシューマン、クララ、ブラームスが登場する映画も見られる。この映画ははちゃめちゃ映画ではなく、名優キャサリン・ヘップバーンが演ずるクララが忘れられない。

暇人はAmazonプライムNHKオンデマンドを死ぬまで楽しんでいるかも。