映画「楽聖ショパン」
Amazonプライムでオモロイ映画を見つけた。
ショパンの伝記を幾つか読んで知っている限りでは、この映画のエピソードの設定・順序・時代背景はメチャクチャです。各シーンに登場する曲も、製作年はまるっきり無視して、単にその場の雰囲気に最も合った曲をチョイスした感じです。例えば幼少時代にエルスナー教師に自作曲を披露するのが子犬のワルツだったり、リストとの初対面で英雄ポロネーズを共演したり、マジョルカ島でのジョルジョとの生活の中で「この曲を君に捧げる」と言って別れのエチュードを献呈したりとか…。
たしかにはちゃめちゃ映画だが、リストとの出会いのシーンは面白かった。
まず一押しはショパンとリストが初めて出会うシーン。ポーランドを脱してパリに出てきたショパンは、楽譜、楽器、コンサートなどを一手に扱うプレイエル社に売り込みに行く。楽器売場で自作品の楽譜を広げるも相手にされず、奥の事務所で押し問答。 https://t.co/HILDOfc9nL
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年7月10日
映画の準主役エルスナー教授←ショパンのピアノの先生、フィクションかと思ったら実在の人物。そこでWikipediaから事実を抜き出すと
1823年 - 12歳:ユゼフ・エルスネルより対位法・和声学を学ぶ。
1831年 - ウィーンを去りパリへ向かう。
1838年 - サンドとの交際が始まる。マヨルカ島に滞在。
1839年 - 冬はパリ、夏はノアンのサンドの別荘で暮らす生活が始まる。
1847年 - 37歳:ジョルジュ・サンドとの別れ。
サンドとの関係の実際については以前に見たこんな映画の方が事実に近いと思われる。
“ショパンの音楽が美しく流れる甘い伝記映画が期待値だったのだがとんでもない、ショパンとジョルジュ・サンド及びその息子、娘のドロドロ辟易映画だった。ショパンの実像がどうだったか、ひょっとしたらこんなものか、だからこそあの流麗繊細な音楽が生まれたかも。” https://t.co/YFSBOY1o2e
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年7月10日
Amazonプライムではシューマン、クララ、ブラームスが登場する映画も見られる。この映画ははちゃめちゃ映画ではなく、名優キャサリン・ヘップバーンが演ずるクララが忘れられない。
映画「愛の調べ」
— 土曜日 (@doyoubi) 2019年4月16日
ダメ虎大敗のお陰で貴重な時間をこの作品に費やすことが出来た。映画ではロベルトの死後、ブラームスが交響曲1番初演に招待しつつクララに求婚するのだが、クララ はシューマンの作品大事と断る。クララ はロベルト本人よりもその作品を愛し過ぎたのかも。 https://t.co/Dm27lPFnLP
暇人はAmazonプライム、NHKオンデマンドを死ぬまで楽しんでいるかも。