天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ロンリー・チャップリン その1

泰彦の日記

予想もしなかった高血糖2週間入院を経て俺の生活習慣は変わった。まず、飲酒。毎晩多量飲酒が諸悪の根源とようやく思い知って休肝日設置、リズムは三拍子→飲んだら2拍は休肝を理想としつつも実態は二拍子。これでも大改革と胸を張っている。
そして毎朝の日課30分ウォーキング含む10階までの上がり下り。BGMはいつも古楽の楽しみ録音平均律クラヴィーア曲集第2巻全曲。

これが飽きないんやなあ、いや、飽きないどころかポリフォニー、フーガを何回聴いても記憶→脳内イメージ形成できず、聴けばたちどころに曲名は×番嬰ニ短調と答えたいのにとてもとても。毎日こうして聴いてたらいつかは、というのが我が希望や。

今朝も平均律聴いてて愕然と思い到った。何故、平均律は飽きないのか、それは聴き手の想像力を刺激するからなんや。
精緻なポリフォニーの中の一音一音を聴き取ろうと努力しつつ曲の抽象的イメージを脳内に描く。このプロセスが想像力の働きなんや。
これに比べたらロマン派のシンフォニーなどは単純よ。所詮は対立、葛藤、闘争の音楽に過ぎへん。俺はもう聴き飽きた。バッハの音楽に単純な二元対立があったら挙げてみな。

ということで芸術の面白さは想像力喚起→受け手の責任。そやけど、送り手は受け手がどのように想像力を働かせるのか、そこをしっかり考えて作らなアカン。よし、これで第三作「ロンリー・チャップリン」にとりかかるぞ。

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