Kindleタダ読み片山杜秀
先日の「クラシックの迷宮 悲愴」が面白かった。
クラシックの迷宮 ベートーベンの悲愴
— 田路原 梅 (@umetajihara) 2020年6月13日
他のピアノソナタと異なり、作曲者自らが付けた題名。
pathetique…パテティック。元来、悲愴と訳されてきたが、
悲しみ以外に理性を超えた感情という意味も。
シンプルな音形を用いて人々の心を動因する、新たな聴衆へのアプローチとなる方法の探究の曲。
そこでKindle検索「片山杜秀」→あったあったよタダ読み本片山杜秀。
おすすめの本の紹介:『シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 「五箇条の誓文」で解く日本史 (NHK出版新書)』(片山 杜秀 著) https://t.co/Nb8xhvjzGv pic.twitter.com/Hm93fJff58
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年6月17日
Amazonレビューから内容紹介コピペさせて貰うと
明治150年に当たり著者は、明治維新以降の近代日本を貫く
ものとして、「五箇条の誓文」を見出しています。
五箇条そのものの解説を経た後に、時代の変遷に則し、その
都度の五箇条のプライオリティが示されます。
その流れの中で、日本の近代史が見えて来るという仕組みで
す。
水戸学による攘夷に始まり、「方便の開国」を経て、「昭和
維新」において攘夷が回帰するという見立てが見事です。
第一次世界対戦後の総力戦を見越した、国家総動員体制構築
のための大正デモクラシーという卓見が光ります。
昨日今日で読み終えてタダ読み得した気分←といっても月額980円、読み甲斐のある本はしつこく検索しないと見つからないけど、美術書、ヌードなんかも眺められるのでよしとしよう。
それはさておき、片山杜秀。Kindleは蛍光ペンハイライトしてコピペできるのがいいので結論部分をコピペさせて貰う。
この自民党対社会党という五五年体制が、戦後日本政治の基調でした。それが大きく転換するのが、ソ連崩壊、すなわち冷戦構造の崩壊とともに始まった一九九〇年代であり、平成という時代においてです。資本主義対社会主義というにらみ合いの図式は完全に壊れ、資本主義的な価値観が一人勝ちした。
同書「時代遅れの二大政党制」よりコピペ。
片山杜秀は大正デモクラシー時の二大政党制が挫折破綻したのと同様に、55年体制後の二大政党制も同様に失敗→昭和維新の再来、テロ、クーデターなどを危惧している。そこで
国家社会主義の平準化思想を福祉と結び付け、同時に国家社会主義があわせ持つ成長志向や拡大志向の代わりに、縮み志向の農本主義の考え方を取り入れる。アジア主義からは帝国主義の成分を抜き取って連帯を模索し、アメリカ一辺倒の安全保障から日中、日露も込みにした安全保障環境へとシフトする。いわば、「縮み志向の昭和維新」です
同書「昭和維新の応用」よりコピペ。
しかし、この昭和維新の応用は気に入らないなあ。そもそも維新なる言葉が俺は大嫌い、維新を名乗る政党もスカンタコ。まだまだ二大政党制には未練あり、国家主義党vs個人主義党になれば対立軸がハッキリしていい。でもそうはならんやろな、憲法改悪→令和維新を見るのは嫌や、長生きもたいがいにせむか。
が面白かった。以前はタダ読みできたのに今は有料。諸行無常なり。