数の概念はどうやって生まれるか
NHKオンデマンド「姫たちの戦国」をBGMに100名著「純粋理性批判」
第2回科学の知は、なぜ共有できるのか
を予習していたら
数の概念はどうやって生まれるか
に出会ったので紹介。
量のカテゴリーだけでは数の概念は生じない、とカントは考えます。量という思考のカテゴリーに、空間と時間の直観が結びつくことによって、数が生まれます。
こうして数の概念が生まれるためには、まず「空間」が必要であり、かつ、継続的に加えていくのですから、そのつどの経験を「時間」的にまとめていく(総合する)ことが必要となります。空間・時間の直観がないと数の概念は生まれない、ということがハッキリしました。
要するに、ホワイトボードなる空間にいくつかの点を描いてそれらを数えるという時間的行為を行う。だから、数の概念の成立のためには空間と時間が必要という理屈。
カントはこんな説明をしてはいないが、番組指南役の西研がテキストにわかりやすく書いてくれている。最近Kindle読み放題で読んだ中山元
自由の哲学者カント カント哲学入門「連続講義」
にも同様の説明があったが、100名著の方が断然わかりやすい。西研、益々お気に入りになった。