天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

大地の歌 旧友の訃報

我が青春の音楽「大地の歌

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出演/飯森範親(指揮)、望月哲也(テノール)、大西宇宙(バリトン)、いずみシンフォニエッタ大阪
演奏曲目/中村滋延:《善と悪の果てしなき闘い 第一章》(2015/2017 世界初演)、マーラー川島素晴編):《大地の歌

学生時代、梅新にあった名曲喫茶「日響」で何度も何度もリクエストして聴いていたのを思い出しながらいずみシンフォニエッタ初ライブ。やっぱり終楽章が圧巻、心に泌みる大西宇宙のバリトン、生も冥く死も冥く私はこの世を去るが


愛しき大地に春が来て、ここかしこに百花咲く
緑は木々を覆い尽くし 永遠にはるか彼方まで
青々と輝き渡らん
永遠に 永遠に……

そうなのだ。自然は循環し生は一回こっきり。


マーラー の大管弦楽をいずみシンフォニエッタに合わせて小管弦楽に編曲しての演奏。奏者一人一人の心が伝わってくる。席が2列目だったので木管金管が見えなかったけど音だけで十分。帰宅してプログラムを見たらオーボエが古部賢一やった。



ボワイエにあった関西音楽新聞を持ち帰って眺めていたら旧友の訃報。

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中学高校時代、彼の実家の蔵がブラバン仲間の溜まり場。音大受験練習時に彼から「モーツァルトCL協奏曲第二楽章のテンポはこんなんでええかな」と訊かれたのを今でも覚えている。大地の歌と訃報、悲しいご縁やった。

開演前に大阪城公園梅園で撮った梅を捧げる。

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