天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

人間大好き、他人は嫌い

ボロディンQショスタコーヴィチ弦四全15曲聴了。この7枚組アルバム、全15 曲は6枚目で終わり、7枚目は


Disc7
ピアノ五重奏曲ト短調 Op.57
● アレグレット 変ホ長調(未完の弦楽四重奏曲楽章)
弦楽四重奏のための2つの小品 Op.36a(エレジーポルカ
● 映画音楽『女友達』 Op.41より前奏曲

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ピアノ五重奏曲は何度も聴いたことがあるが、他の曲は未聴。ところが 弦楽四重奏のための2つの小品 Op.36a(エレジーポルカ)のポルカは聞き覚えのあるメロディ。Wikipediaを見ると


第2曲「ポルカ」はバレエ音楽「黄金時代」の「ポルカ」(組曲では第3曲)の編曲である。


批評家のマナシール・ヤクーボフは、「意図的かどうかはともかく、ショスタコーヴィチは彼の音楽性の両極端をここで示した。心に入るような抒情性と強烈でグロテスクな諧謔性である。」と言われた。この作品は一時期楽譜の行方がわからなくなってしまったが、ボロディン弦楽四重奏団によって再発見され、1984年9月20日アメリカのジョージア州テラヴィの音楽祭において、演奏された。すなわち50年の眠りから醒めたということになる。


そうか、こうした曰く付きの曲だったのかと感心。
それはともかく素粒子物理学勉強と並んで我が二大ブームとなってるショスタコーヴィチ聴楽。

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変転する時代を生きて創作を続けた20世紀の巨人。詳細な解説と豊富な譜例で大作曲家の名曲を的確に理解できる座右の書。

図書館で借りて内容見分→弦四全15曲譜例付き解説があることを確認出来たので購入決断発注。到着したら弦四、今度はエマーソンQで譜例紐解きつつ聴く所存。この名曲解説ライブラリー購入するのはバッハに続いて2冊目。
シューマンブラームス等ロマン派そしてマーラー も所詮は私小説ならぬ「私」音楽、これに対してバッハとショスタコーヴィチは「我々」音楽。バッハは神に向けての我々、ショスタコーヴィチは戦争と独裁に抗しての我々。名曲解説ライブラリー「バッハ」を碌に繙いていないけど今度はショスタコーヴィチ、困ったもんやでこのオッチョコチョイ。


我々と言えばこれも我々の問題。
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これも困ったもんや。だから俺は人間大好き、他人は嫌い。