スルメの如く噛み締める音楽
ショスタコ弦四登山シリーズ、今朝はボロディンQショスタコ弦四11番ヘ長調、12番変ニ長調。
昨日の10番は面白かったが今朝の11、12は消化不良、とりわけ12番←何を言いたいのか皆目掴めず。そこでネット検索したら
1楽章から思索的で寡黙な雰囲気を出してます。内容はなかなか前衛的な旋律を示しながら、調性的・非調性的な間を行ったり来たりしているという不思議な感覚です。
2楽章は実に長大で、正確にはこの中に複数の楽章が含まれているような性格を持っているようです。
冒頭でダイナミックで象徴的な旋律が叩きつけられ、暴力的になったり、ロマンチックな色合いを出したりしながら展開していきます。基本はこの旋律がこの楽章内に一貫して現れます。
その後それがおさまり、内省的な曲想となったり、突如ピチカートが現れ、弦楽との掛け合いをしたかと思うと、次第に劇的に音楽が流れていきます。
その後一旦また内省的な曲想に戻りますが、最後に再び冒頭の旋律が回帰し、力強く、どこか明るい色合いも含みながら終わります。
そうか、最も十二音に接近した前衛的な音楽なのか、とっつきにくいのも無理はないなあ。
でも考えてみたら平均律クラヴィーア曲集だって最初の頃はようわからんかった。何度も何度も噛み締めて今や自家薬籠に入ってるもんな。バッハもショスタコもスルメなんや。
そこで明日、蔵書整理休館明けする図書館に期待。
〔作曲家◎人と作品〕ショスタコーヴィチ - 音楽之友社
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年1月30日
人間ショスタコーヴィチの生き様を余すところなく活写し、作品の真価を問い直した、新時代の優れたショスタコーヴィチ評伝である。 https://t.co/GHrD1iphuO
例えば弦四重奏曲で私が最高だと思う第12番がこうも小物扱いされ,推薦CDが皆こうも古いとなると問題だと思う.交響曲の評価にしても,Soviet 時代の演奏に高いウェイトを置く余り,大局的見地を失っているとしか考えられない.参考文献としては非常に危険な書である. https://t.co/7714uMOr9X
— 土曜日 (@doyoubi) 2020年1月30日
この2冊リクエストが届いているので明日早速図書館に行って借り出し所存。内容見分の上、購入のつもり。
素粒子物理学とショスタコ研究が今のところ我が二大ブーム、幸せなことや。