天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

メシアン「栄光の身体」

ラトリー のメシアン オルガン全集6枚組の2枚目。Amazonから曲名をコピペする。


栄光の身体 甦りし者たちの命に関する七つの短い幻影
I.栄光の身体の精妙さ 「自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。復活の時には、天使のようになるのだ」 〔コリントの信徒への手紙一第15章第
II.恩寵の水 「玉座の中央におられる子羊が、選ばれた者たちを、命の水へと導くだろう」 〔ヨハネの黙示録第7章第17節より〕
III.香をもつ天使 「香の煙は、天使の手から、聖なる者たちの祈りと共に神の御前へ立ち上った」 〔ヨハネの黙示録第8章第4節より〕
IV.死と生との闘い 「死と生命とは不思議な闘いを行い、生命の造り主が死に給うた。しかし見よ、今や生きて統べ給う。そして彼は言う。主よ、私は甦った。も
V.栄光の身体の力と敏捷さ 「蒔かれる時には弱いものでも、力強いものに復活するのです」 〔コリントの信徒への手紙一第15章第43節〕
VI.栄光の身体の喜びと輝き 「そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く」 〔マタイによる福音書第13章第43節〕
VII.聖なる三位一体の神秘 「全能の父よ、御身は、御独子と聖霊と共に、唯一の神、唯一の主にて在す。即ち御身は、唯一の位格にて在すのではなく、三つの位格


聖書出典まで記したタイトル←長いなあ、でも、一部寝落ちしたけど面白く感じる所もあった。無味乾燥な十二音とは違う、メロディやモチーフらしきものもある。
そこでネット検索。短いタイトルと的確な感想の記事をなんとか探し当てた。


栄光に輝く体 - 復活の7つの短い幻影
第1曲 栄光に輝く体の霊妙性
第2曲 恩寵の泉
第3曲 香りを持った天使
第4曲 死と命の戦い
第5曲 栄光に輝く体の力と敏捷性
第6曲 栄光の御体の喜びと明るさ
第7曲 聖三位一体の神秘


全体で54,55分くらいの演奏時間になり、第4曲目の「死と命の戦い」が一番長くて20分程度に及んでいます。「死と命との戦い」は復活の続唱にも出て来るお馴染みの語句で、内容もタイトルをそのまま表しているようです。前半の14分過ぎまでが大きな音で、工兵やら砲兵を含んだ混成の部隊が殺到していくるような喧騒が押しとどめられているような緊迫感です。この後一旦静かになって、今度は深海に沈んで行くような音楽に変わります。まるで「黄泉くだり」をほうふつとさせる音楽です。この第4曲を挟んで神秘的で、メシアンらしい(時期によって違うとしても)内容の楽曲が並び、前半の三つの楽曲は第5-7曲の予兆、鏡で写したようでもあると思いました。

今度はこの記事を参考にして聴こう。クラシック音楽は難しい。繰り返し聴く、それが理解に至る山道や。

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