天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

バッハに救われた田渕久美子

NHK FMのクラシック番組はオペラファンタティスカ以外全てをラジクールで録音しているが、これに加えて番組表から面白そうなジャズ、ポップス、歌謡曲トークなどもピックアップして録音している。
そんな中で今朝は夜のプレイリスト・セレクション「バッハ フランス組曲(全曲)」グレン・グールドを再生したら、案内役があの大河ドラマ傑作「篤姫」の脚本家田渕久美子だった。

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離婚歴があり、1992年に結婚した最初の夫と、1999年のクリスマスイブに“仕事のために”離婚したが、その後3年間は同居していた。2006年に再婚した2番目の夫とは、『篤姫』放送中の2008年10月に死別した。

この番組、以前にも聴いたことがあり田渕久美子の話に感銘、今回「フランス組曲 田渕久美子 投げやり」検索で文字起こししてくれてる記事に遭遇したのでそこからコピペさせて頂く。


もともとBachの音楽ってゆうのはわたしを大変癒してくれる。とゆうのはほんとに小さいころからおもってました。そこにGlenn Gouldとゆう人がピアノを弾くんであると。それはわたしにとっては鉄板なんですね。


そしてこうゆうすごい人たちが生きていた、こうゆうすごいものを作ったんだと、そうゆうことを感じさせてくれる人。


「わたしなんかがここでごちょごちょごちょごちょなにを書いても、大丈夫なんじゃないの、どうでも」みたいな。投げやりに聞こえるかもしれないんですけれども、まぁちょっと投げやりだったんですけれども。投げやりにならなければ持たなかった当時のわたしの気持ちってゆうのを救ってくれたアルバムのひとつがこの『フランス組曲』ですね。

完璧純粋な音楽に触れて「私にはそんな真似は出来ない、バッハやグールドではないんだもの」と「投げやり」に開き直れた田渕久美子。そういえばテレビ番組「ガイロク」で完璧な子育てノイローゼに陥った女性がダンナの「そんなに無理すんなよ」ひとことで目が覚めた話もあったなあ。


凡人は完全完璧を目指すな、ベターでええんや、と安易な俺は毎日ええ加減で生きている。バッハは神の使徒、神の恩寵はこうしたものかもしれない。