天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

一滴の水

録画していたららら、今回は頗る面白かった。

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ピアニスト仲道郁代が熱く語るベートーベン ピアノ・ソナタの魅力。(1)スペシャル・メドレー(2)「月光」の響き生み出すペダル(3)「悲愴」のモチーフ七変化

とりわけ仲道郁代の発言が参考になったので他人様のツイートを貼らせて頂く。


ベートーベンのPソナタは「論理と感情のせめぎ合い」というのが言い得て妙。バッハは神=ロゴスに捧げる音楽、モーツァルトはミューズの戯れ=形式美などと連想してもたが、そもそも夏目漱石草枕


山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
 

つまりは世の中なべて智と情のせめぎ合いなのだからベートーベンPソナタが名曲なのも当然だ。


そして昨日のもうひとつの収穫は


作家の小野正嗣さんは、この作品が、大江が自らの知性と体験の全てを傾けて、既成の宗教によらない、現代社会における「祈り」「魂の救済」の可能性を描こうとしたものだといいます。

こちらも他人様のツイートを貼らせて頂く。


「一滴の水が地面にしみとおるように」がいいなあ。大河どころか小川にも参加する気は全くなく「自分ひとりの場所」をセコく暮らしている俺を正当化してくれる言葉だ。


智と情のせめぎ合いのこの世を自分ひとりの場所て毎日寝起きする。生きちょるだけで丸儲けやもん。