天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

戦争論山川宗玄ロ短調ミサ

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ジムBGM100名著「戦争論ロジェ・カイヨワ」第3回 内的体験としての戦争
過酷な塹壕戦を戦い抜いたエルンスト・ユンガーは「人間自身が一種の武器となり一種の精密機械となって、壮大な秩序の支配する全体の中で決められた地位を占めること」を戦争は要求するという。その要求を受け入れるとき人間は自己を超えた真の偉大さを獲得し自らの運命に合致した自由を見出すというのだ。その「恍惚」や「陶酔」は、人間が古来惹かれ続けてきた「聖なるものの顕現」としての「祭り」の体験と酷似する。
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/90_sensouron/index.html#box03
戦争の主たる原因は他者を排除する「正義」の主張や経済的動機←景気をよくしたい、貧困問題の解決、銭儲けしようなど、にあると固く信じているのだが、それとは違うアプローチの戦争論。なるほど祭りに煽られて戦争参加もあるかも。

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今週のこころの時代は禅の知恵に学ぶ5「いのちをいただく―典座・托鉢」山川宗玄。
https://www4.nhk.or.jp/kokoro/x/2019-08-18/31/5036/2008341/
山川宗玄は理科系大学に進んだ後、禅門に入門した人。1949年、東京都に生まれる。埼玉大学理工学部を卒業後、平林寺僧堂で出家。正眼僧堂で修行に入り梶浦逸外に師事。1994年に正眼寺住職・師家・学長に就任。
俺とほぼ同い年だが、酒も飲まず女も抱かず世俗生活を全く放棄というのはエライなあ。

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ロ短調ミサ ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団(2015)
ロ短調ミサは昨日のBS録画ブロムシュテットでリマインド済みなのだが、今朝も聴いてもた。切り口鋭い鮮やかな演奏→死者の復活や永遠の生命がどうしたこうしたなどという宗教性から全く離れて純粋抽象音楽として楽しめる。
いつか世俗を離れて涅槃寂静。音楽は生きながらにして永遠生命気分にしてくれる。