天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

音楽と数学の交差

昨日の録画再生の目玉はこれやった。

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昭和天皇は何を語ったのか 
~初公開・秘録「拝謁(はいえつ)記」~
https://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20190817_2
昭和天皇の息子→平成天皇が退位したので昭和天皇について触れやすくなったのか、NHKはこのところ積極的やなあ。昭和天皇の戦争責任を語ることは国民の戦争責任にもつながる。歴史認識に厳しい隣国もあるしNHKには一応期待したい。ところで当時、中曽根康弘が国会で天皇退位論をぶっていたのはちょっと発見、面白かった。

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音楽と数学の交差
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784272440382
図書館にリクエストして現在読書中。こんな箇所が為になる。


数学(mathematics)の話源はギリシャ語の「マテーマ」です。「マテーマ」は学ぶという意味の「マンタノー」から派生した言葉で、「学んだこと」というような意味から学問、そして数学を意味する言葉になりました。ピタゴラス派の人々はその「マテーマ」を、まず「数」と「量」を扱う二つの分野に分け、それが静止しているか運動しているかでさらに二つに分け、四つの教科に区分しました。そこでは、静止している数を扱う科目が「数論(算術)」、運動している数を扱う科目が「音楽」、静止している量を扱う科目が「幾何学」、運動している量を扱う科目が「天文学」とされたのです。
https://hirodons.exblog.jp/17568695/
時間を捨象して数を静止した状態で捉えるのが算術、同じく量を捉えるのは幾何学。これに対して時間の中で数を考えるのが音楽、同じく量を考えるのが天文学→物理学という発想が素晴らしい。
つまりは、人間と人間関係をある時点で断面化するのが算術と幾何学。しかし、人間も人間関係も時間推移と共に変化する。だから、音楽と幾何学が必要になるということだ。
ここから音楽の定義を導いてしもたよ。すなわち
時間推移の中で人間と人間関係がどう変化するか、そして聴き手たる自分の変化を楽しむのが音楽
この定期の下で今朝もシュミット交響曲4番パーヴォYouTube予習した。ほとんど魅力を感じなかった曲が面白くなってきた。戦争責任を歴史→時間推移の中で考えるから算術と幾何学だけで険悪化させないようにしたいな東日本及びアジア人民の皆様。