天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

非人情グールド

ペライアのバッハには「もののあはれ」を感じているので今回のパルティータ消化作戦の柱はペライア。それを聴きながら名曲解説ライブラリー。6番を昨日の昼間テレビSpotify

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第1曲トッカータは後半がフーガと知る←名曲解説ライブラリーのお陰、漫然謹聴では気づかぬボンクラ鈍感め。ロマンチックドラマチックな言わばトッカータとフーガ。
そこで今度はグールド 。

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ああ、こんなに違うんや。ウェットなペライアvsドライグールド。ペライアはバッハに「もののあはれ」を見いだしそれを表現しようとするが、グールドは人情そのものを拒否する。


この小説の主人公である画工が「とかくに」「住みにくい」「人の世」47を離れ、「人情世界」48を「解脱」49した「非人情の天地」50を求めたのは、この非人情が「吾人の性情を」「陶冶」51するからであり、そしてなによりもその「人情世界」の軋轢から「拙を守る」52ためであった。
https://www.kototone.jp/ongaku/gg/gg4.html


グールドは晩年、草枕を愛読したとのことから「グールド 草枕 非人情」検索遭遇した記事から切り取ってみた。グールドがバッハに見出したものは非人情←煩悩の超越ではなかったか。参考 バッハ、煩悩を超える音楽
http://doyoubi.hateblo.jp/entry/2019/06/22/031525