天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

バビロンとダブルペダリング

ヴァルヒャ12枚組9枚目の終わりから2曲目「バビロンの流れのほとりに」BWV 953b

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聴き比べPLを作ったがクニャーゼフBWV653がどう聴いても全く別の曲。そこで「BWV 653b 653 バビロン」 検索して記事発見


本曲には異稿がいくつか存在し、このBWV653は最終稿とされます。本曲のもとは1720年、バッハがハン
ブルクの聖ヤコブ教会のオルガニストの職に応募した際、同地の聖カタリナ教会においてラインケンの前で
即興演奏したものだといわれますが、現在伝えられている稿は、ペダルが二声部を担う(二重ペダル)五声
部のBWV653bと、ペダル声部を単純化したBWV653aで、BWV653は前者を改訂(ただしペダルは一声部)した
もののようです。
https://blogs.yahoo.co.jp/tiento_antiguo/52147070.html?__ysp=QldWIDY1M2IgNjUzIOODkOODk%2BODreODsw%3D%3D


二重ペダルってなんやろ、そんなハードウェアがあるんやろかとこれも「オルガン ペダル 二声」検索して記事発見。


と、ここまで書いて、「ダブルペダル奏法って結構昔からあるよね?」と気が付いてしまいました。
つま先とかかとを使えば、片足で2音、両足で最大4音を同時に発音させることができますが、大バッハ以前にも結構そんな作品があったような?
そもそも有名な曲でJ.S.バッハのコラール前奏曲「バビロン川のほとりにて」BWV653bはペダルが完全な二声体で書かれていました。
この曲のエピソードとして伝わっている、バッハが老ラインケンの前で延々と技法を尽くして演奏披露したのを目の当たりにして宣った、
「わたしはこのオルガンの技法はもう滅んでしまったものと思っていましたが、それが貴方の中になお生き続けているのがわかりました。」
と賞賛した話の真意は、即興演奏の見事さも然りながら、ダブルペダルの技法の事を言っているのかな、と思ってみたり。
https://gamp.ameblo.jp/geigen/entry-12241664780.html


そうか、ハードではなくソフト、両足を使ってペダルで二声を弾くことを二重ペダル→ダブルペダリングというのだと了解。「バビロンの流れのほとりに」に三稿あることを知ったし、クニャーゼフの件はとりあえず不問にして置こう。