天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

バッハ オルガン曲解説記事発見

面倒臭い事は嫌い、だからCDに付いているライナーノートは全く読まないし、ライブのプログラムも一通り眺めたらお仕舞い。音楽は音楽そのものにのみ語らせるべきだなどとエラソーに考えている。
ところが今朝ヴァルヒャ12枚組→オルガンソナタをやっつけてBWV536/小糸恵、ヴァルヒャ、アラール、ベーメ

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を聴いていたら、この曲の解説記事を読みたくなった。BWV565のような壮麗な曲よりも小ぶりチャーミングなオルガン曲が好ましいからだ。
そこで「BWV 536 解説」検索発見した記事。


バッハのオルガン作品は膨大な量に上るのですが、それらを大雑把に分ければ概ね以下の3つにぶ分類されるようです。


コラールに基づく作品


自由な形式による作品


教育のための作品


前奏曲とフーガ イ長調 BWV536


ヴァイマル時代後期の作品と言われているのですが、音楽の雰囲気からするとそれ以前のアルンシュタット時代の作品を改訂したものと思われます。その前奏曲は分散和音を主体とする短いもので「春の日がさんさんと降りそそぐような」と形容される音楽です。それに続くフーガも牧歌的な雰囲気で歌に満ちた音楽になっています。
ただし、一見すると単純に見えるこの音楽は演奏する側にとっては弾きにくいことで有名な作品だそうです。
その難しさは「フレージング」と「アーティキュレーション」をきちんと意識して演奏しないと牧歌的な歌が鮮やかに浮かび上がってこないことに起因しています。
http://www.yung.jp/yungdb/op.php?id=2583


フレージングとアーティキュレーションねえ。大きな単位での音のつながり形成がフレージング、小さな単位のそれがアーティキュレーションと理解しておこう。小糸恵が細やかだった。