ブラームス最後の作品

こコラール前奏曲「装いせよわが魂よ」BWV654
勉強していてブラームス最後の作品 11のコラール前奏曲op122に出会った。

わがイエスよ、われを導きたまえ　(Mein Jesu, der du mich)
最愛なるイエスよ　(Herzliebster Jesu)
おお世よ、私は汝を去らねばならない　(O Welt, ich mußdich lassen)
わが心の切なる喜び　(Herzlich tut mich erfreuen)
おお愛する魂よ、汝を飾れ　(Schmücke dich, o lieb Seele)
おおいかに幸せになるか、汝ら信仰厚き者よ　(O wie selig ihr doch, ihr Frommen)
おお神よ、汝やさしき神よ　(O Gott, du frommer Gott)
一輪の薔薇が咲いて　(Es ist ein Ros' entsprungen)
わが心の切なる願い　(Herzlich tut mich verlangen)
わが心の切なる願い　(Herzlich tut mich verlangen)
おお世よ、私は汝を去らねばならない　(O Welt, ich mußdich lassen)
の11曲。クララ・シューマンを想いながら書いたのだろう。

コラール前奏曲とは本来、教会の会衆がコラールを歌う前に演奏されるものだ。ブラームスの作品は古いコラールを定旋律に用いているが、教会で歌われることを目的にはしていないという。いわば演奏会用コラール前奏曲だ。１８９６年５月２０日のクララ・シューマンの死後、古いスケッチを元に約２ヶ月で作曲されたとされている。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/124662/111593/20119198

ブラームスはフリーメイソンでその不信仰をドボルザークが嘆いたというが、死を前にして何を思ったろう。1897年4月3日死去、享年63歳。おお、その歳はとっくに過ぎた。