ウィーンアカデミー管弦楽団第九
九州旅行中に溜まったテレビ録画消化中→クラシック倶楽部ウィーンアカデミー管弦楽団創設指揮者ハーゼルベックのインタビューが面白かった。
1920年代までウィーンの有名オーケストラはガット弦を使ってマーラーなどを演奏していたが、ロシアからスティール弦が持ち込まれた。
ガット弦は軽快柔軟に弾けるのでビブラートに頼る必要はない。
19世紀のモダン管楽器など楽器の発展はオーケストラの音を均質化したが、ピリオド楽器時代のベートーベンは不均質な音を意図的に使い分けていた。
こういう発現を念頭に置いてテレビで放送された運命を眼でも聴いたがナチュラルホルン等ピリオド楽器を演奏する様子が楽しい。また、ベートーベンは不均質な管弦楽を意図していたと言われると他の楽曲を聴きたくなった。
そこで今朝はSpotifyウィーンアカデミー管弦楽団第九。
モダンオーケストラに慣らされてしまった耳には貧相に聞こえる傾きはあるが、バイオリンのノンビブラートは自然でたおやか。ベートーベンの意図した不均質はよく聴き取れなかったが、鄙びたもやもやぁーとした感じがそうなのかなあ。
ウィーンアカデミー管弦楽団、今後とも注目しよう。