天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

バッハ最後の作品BWV668

オルガン小曲集イゾワール「われら悩みの極みにありて」←この曲、バッハ最後の作品だと何処かで見た記憶がおぼろげにあるなあと思ってググって見つけた記事。


今「死のまぎわまでコラールにこだわった」と書きましたが、これはバッハの死生観を知るうえで重要な意味を持っています。多くの伝記には次のように記されています。「バッハは1750年の春から目の病で病床の人となりました。激痛を伴う2回の手術も失敗に終わり、かえって容態を悪化させてしまいました。目に黒い包帯を当てたバッハは高熱と炎症に苦しみながらついに視力を失ってしまったのです。亡くなる10日前のこと、死が間近に迫ったことをさとったバッハは、弟子を枕辺に呼びコラールの改訂を口述しました」。その原曲となったコラールはバッハが生まれる以前からあった古い詩編歌を4声部合唱に編曲したもので「われら悩みの極みにありて(BWV641)」という歌詞で始まる深刻な曲ですが、これをかれは死の床で深遠なオルガン曲に再編し、しかもその表題を「御身の御座に、今ぞわれ進み出で(BWV668)」に変更したのです。さらに驚くべきことはその定旋律の第一行に14、全体では41個の音符を配して、われが自分自身であることを表明したのです(ちなみに BACH を数字に換算すれば14、J. S. BACH で41になります)。
http://www2.gol.com/users/schola/images/concerts/c26.htm


そうか、そういうことだったかとバッハ及びライプツィヒコラール最後の曲『汝の御座の前に我今進み出で』 BWV668aリフシッツ を入れてプレイリスト作成した。何にも残すものがないけれど思い出だけが財産た。

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