天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

ドミンゴとトゥランガリラ

モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン3を見終えた。ポイントは二つ、第1はドミンゴが本人役で出演、ドン・ジョバンニのデュエットを熱唱、その色気オーラがやっぱりドミンゴ
第2はトゥランガリラ、刑務所で囚人向けに交響楽団が演奏。監督のロマン・コッポラ←あのコッポラのジュニアのインタビューから
コピペ。


 「あの曲はメシアンが初期の電子楽器、オンド・マルトノのために初めて書いた曲。史上初のエレクトロニック音楽だ。でも、困ったことに今あの楽器をうまく弾きこなせる人がほとんどいない。クラシックのマニアでもあの楽器の生演奏を聞いた人は少ないんじゃないかな。だから刑務所であの曲を演奏するというアイディアは、すごくクールだと思った。もっとも洗練された音楽愛好者ですら聞いたことがない音を、刑務所で、初めてクラシックに接するような受刑者たちに聴いてもらえるんだから。彼らはそれが何だかはわからなかったようだけれど、あの音楽を心から楽しんでくれた。涙を流してくれた。音楽が純粋に彼らと共鳴したんだ。本当に純粋で、美しい瞬間だった」
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/16941


これを読むと実際の刑務所で囚人に聴かせたみたい。愛と官能のシンフォニーと称されるトゥランガリラだが、この曲は自由のシンフォニー。身体の自由は奪われていても心は自由だ、心は刑務所よりも世界よりも広いという素敵なメッセージを貰った。

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ドラマはエピソード拡散気味、冗長だが音楽は素晴らしい。エピソード4←日本が舞台、を見終えても時々は名場面音楽をつまみ食いしよう。Amazonプライム年額4千円、バッハもマーラーも映像で楽しめるのはコスパ最高。