天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

天空の駅

城崎からの帰途、天気がよかったので余部鉄橋まで足を伸ばして行って来た。

無料エレベーター←有料かと思っていたが違った。そりゃそうだな、地元の人々の足でもあるから。


「余部クリスタルタワー」ができました!
明治45年の完成から約100年間、JR山陰本線の運行を支えてきた余部鉄橋
平成22年8月、新しくコンクリート橋に架け替えられましたが、JR餘部駅側の3本の橋脚は現地保存され、平成25年5月に余部鉄橋「空の駅」展望施設として生まれ変わりました。
これまで多くの方々にご利用いただいていますが、展望施設までの急こう配の上り坂が利用者の大きな負担となっていました。
 そこで、地域の活性化、観光客及びJR利用者の利便性向上並びに高齢者等の負担軽減のため、エレベーター(愛称:余部クリスタルタワー)を設置し、平成29年11月26日から利用を開始しました。みなさん是非お越しください。
http://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1511420947319/index.html
あ、去年出来たんだ、エレベーター。これはなかなかの眼光施設だなあ。傍に道の駅もあるし、とひと通り燕を眺めたり、海と駅、鉄路を散策して歩いて降りていたら撮影スポットの案内。時刻表を見たら上り列車まで30分。ここは忍耐と待って撮れたのが下の写真。我ながらベストショット。

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道の駅に降りてソフトクリーム300円を奮発、展示を観ていたら列車転落事故の写真。そうだった、この事故が鉄橋建て替えの契機になったんだ。

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【概要】
   山陰本線余部鉄橋を、福知山発浜坂行下り回送列車が走行中、 最大風速33m/sの突風にあおられて客車7両が約41m下に転落し、 水産加工工場と民家を直撃した。車掌1名と水産加工工場女性従業員5名が死亡し、 6名のけが人が出た。列車指令員が、運転停止とすべき状況を知らされているにもかかわらず、 列車を抑止しなかったことなどが原因であった。
http://www.sydrose.com/case100/206/
道の駅の外に出て慰霊観音像に手を合わせた。

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余部鉄橋が出来ても余部駅はまだなかった。地元の人々の強い要望を受けてようやく駅が開設されたのは鉄橋竣工から44年後。

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そんなに昔でもないのに余部列車転落事故を忘れていたなあ。他者の喜びや悲しみを自己の思いに引き寄せるべし。それが固有から普遍への道=成仏とバッハを聴いてる朝である。