天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

「ダンケルク」JPベルモンド

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昔、観た映画だが録画再生。Amazonレビューからコピペ。

 

1940年ナチスドイツ軍との戦いで敗北した英仏連合軍はドーバー海峡に面するダンケルクに追い詰められる。若き日のジャン・ポール・ベルモント扮するフランス軍軍曹は人間的魅力溢れる人物である。彼は残り少ない自分の煙草を友人に与えたり、身の危険を顧みず不発弾を処理したり、死傷者を運ぶ運搬車と軍の命令を伝える将軍とのあわや味方同士の殺し合いになったかもしれぬ対立に邪魔な車両を共同で処理して臨機応変な対応を見せる。それにしてもフランス軍の軍規の乱れはひどすぎる。彼らは自国民の少女を性的に陵辱する有様だ。主人公は尼僧に化けたドイツ兵から奪った武器でそれをやめさせる。当の少女は当初ドイツ軍の空襲で自宅が爆弾で吹き飛ばされる危険があるにもかかわらず双眼鏡でのんびりと爆撃の様子を見物していた。二人は恋仲になる。イギリス軍は自軍の救出を優先してフランス兵の乗船を許さなかった。やっとの思いで乗船するがこれもドイツ軍の爆撃で炎上し再び海岸に戻らざるを得なかった。主人公は民間人に変装してヒロインに一緒に逃げようと約束するが残存兵を一掃するためのドイツ軍の最後の爆撃で戦死する。約束を信じて海岸を訪れる少女の姿を遠くから映したラストは深い感動と印象を残す。