天井桟敷日記

「天井桟敷からの風景」姉妹版

虚構が集団→社会→国家の礎

難解ショスタコーヴィッチで「宗教は民衆の阿片」なる言葉を書いて思い出したNHKスペシャル人類誕生。
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屈強な体を武器に、大型の獲物を仕留めるハンターだったネアンデルタール人。しかし、不思議なことに1万数千年後にはネアンデルタール人は絶滅してしまう。生き残ったのは、華奢な体のサピエンスだった。なぜ私たちの祖先だけが生き残ることができたのか?
http://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20180513


屈強なネアンデルタールは家族単位の暮らし、これに対してホモ・サピエンスは家族単位を超えた大きな集団で生活したので幾多の困難を乗り越えて生存できた。そして、その大きな集団の紐帯は宗教との番組だった。
そこで「ネアンデルタール
サピエンス 宗教」でググる


身体的には他の動物に劣っているサピエンスが、なぜ生態系の頂点に立つことができたのか。あるいは同時期に共存し、身体的には優れていたネアンデルタール人はどうして絶滅してしまったのか。著者はまず、生き物の頂点に立って好き放題にできる状態を作りだした理由に「虚構」をあげている。それは噂話に始まり、伝説や神話になり、神を創造し、宗教を作り上げた。単独では劣っても、考えや思いを共有する人々が集団で行動すれば、それは大きな力になる。他の部族との交易や情報交換をし、集団はさらに大規模なものになった。もっともDNAの解析によれば、サピエンスにはネアンデルタールのものがわずかに含まれていて、交雑の可能性も指摘されている。
http://www.tku.ac.jp/~juwat/blog/book_blog/2017/06/post_135.html


なるほど、神も宗教も芸術も社会主義もアメリカンドリームも全ては虚構。その虚構があるからこそ集団→社会→国家が成り立っている。さて、俺の誕生日6月12日米朝首脳会談はどんな虚構を生み出すやろか。